LINEのグループチャットで“こじれまくる人間関係”
―[[LINEバカ]事件簿]―
友人、恋人、仕事などさまざまな交友関係がLINEに集約されている昨今。便利な半面、その多彩な機能に乗っかった“LINEバカ”によるさまざまなトラブルも多発している。そんな数々の事例から得るべき教訓とは何か。その対処法を、LINEのプロたちが伝授する――。
◆グループチャット内でこじれまくる人間関係
仲間や友人とのやり取りで高い利便性を発揮するグループチャット。だが同時に、複数の人間が絡むだけに「いじめの温床」と化す危険性も秘めている。都内の女子大生、中田咲さん(仮名・22歳)が話す。
「女友達十数人でグループをつくっていたんですが、ある飲み会でひどい酔い方をしたコがいたんです。そしたらすぐに悪口を言いたいがために“そのコを外したグループ”ができた。『あいつ、太ってて苗字が鈴木だから、パパイヤ鈴木の“P”って呼ぼう(笑)』なんて内容や、そのコの画像をUPして『やっぱコイツ、まじブスだわ(笑)』などと笑い合ったり……」
次第に陰口はエスカレートし、本人のいるグループでも公然と隠語が使われるようになったという。
「『Pウザい』とか普通に言い合っています。そんなのを見ていると『もしかしたら自分がいない、ほかのメンバーだけのグループもあるかも』と不安になるんです」
ほかにもグループチャットにまつわるドロドロした話は多い。
「幼稚園のママ友のグループは、リーダー格の人の許可がないと脱退や新しい人の招待もできない。LINE上で機嫌を損ねると園の行事のときに一人だけ無視されたりする」(29歳・主婦)
「グループはほかのメンバーを退会させる機能があるから、もめたヤツが“強制退会”させられることがあった。そしたらもう、関係修復不可能ですよね」(21歳・学生)
「全部で数十人いる会社の同僚とのグループでも、『全員いるグループ』『仲のいい5人だけのグループ』『(そこから2人を外した)3人だけのグループ』など、十何種類あってすごく大変。しかも、『どのグループでどんな会話をしたか』を覚えていないと、グループにいない人と会った際にトラブルになりかねないので、すごく面倒です」(33歳・メーカー)
属するグループが多いほど、常に綱渡りをしているような緊張状態に晒されるとか……。恐ろしや。
★コグレマサト氏『明確な目的のないグループは寿命が短いと認識すべき』
あまり積極的に参加したくないグループでは発言でなく「スタンプだけ」や「既読だけ」で意思表示をするのも手です。退会したいときは「忙しくてログを見られないから退会します」などと、サラリと抜けること。ただ、どうしてもケース・バイ・ケースになる。経験上、根本的な認識として何か明確な目的がない限り、そのグループは数か月で廃れることがほとんどです。いつかは消えると思えば、気が楽ではないでしょうか。
【コグレマサト氏】
気になるモノとコトをひと回り拡張するメディア『ネタフル』の管理人。アルファブロガー。ネットやLINEに関する著書も多数
イラスト/子原こう
― [LINEバカ]事件簿 【6】 ―
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