更新日:2011年10月06日 16:03

中国製[ニセモノiPhone5]を購入してみた!

10月発売と噂されているiPhone5に世界中のユーザーが注目するなか、中国で本家に先駆けてニセモノが出現!本誌は他メディアに先駆けて実機を入手。アップルバブルに沸く中国の事情をリポート ◆“深センのアキバ”で見事、実機をゲット!
中国製[ニセモノiPhone5]

パチモン 6500円!

 時価総額で世界1位に躍り出たアップル。10月には世界中が待望するiPhone5が発売されるといわれ、快進撃はとどまるところを知らない。しかし、そんなアップルに水を差すようなニュースが報じられた。同社の共同創業者でCEOのスティーブ・ジョブズ氏が引退を表明したのだ。カリスマの喪失が今後のアップルに及ぼす影響も懸念されるなか、「アップルの好調は今後も続く」と断言するのは、ITジャーナリストの林信行氏だ。 「ジョブズの健康状態や去就に関する噂は、これまでもアップルの株価を上下させてきた。したがって今回の引退表明は、そのタイミングが綿密に計算されたはず。現在アップルは、近日発表予定のiPhone5のほか、iPad3、さらに革新的に新しいMacも発売を控えていると噂されている。それらが、ジョブズの引退による市場の不安もかき消すほど、優れた製品であるという自信の表れでしょう」  モバイル市場がアップルの独壇場となるなか、世界で今、最もアップル熱にうかされているのが実は中国だ。今年四半期の中国大陸部におけるiPhoneの販売台数は前年同期比で250%増で、米国市場を大きく上回るのだ。  そうしたなか、中国では8月、あろうことか“ニセモノiPhone5”が発売され、世界的なニュースになった。話を聞きつけ、小誌は広東省深セン市にある「華強北路」に向かった。我々はニセモノiPhone5を求め、携帯ショップの集まるビルに入った。内部には、2畳ほどの店舗が50軒ほど並んでいる。  ところがひと通り見て回っても、それらしき商品は見つからない。仕方なく、別のビルへ移動しようとしたとき、ある店の女性店員が声をかけてきた。 「iPhone5あるよ~」  我々が思わず足を止めると、店の奥から小箱を取り出してきた。中から出てきたのは、iPhone3GSに似た端末だった。端末の背面には、確かにiPhoneと書かれてある。
中国の携帯ショップ

iPhone5を購入したお店。通話できることを確認し、「オマケだよ」とスペア充電池をくれた

「これ、パチモンでしょ?」と訪ねると、悪びれる様子もなく、店員は答えた。 「そうよ。でもデザインと寸法はiPhone5と寸分違わず同じ。これ持ってれば自慢できるよ」  彼女の言い値は7800円だったが、10分ほどの交渉の末、結局6500円で手を打った。 では、気になるニセモノのスペックと機能を紹介しよう! ⇒写真で解説!中国製[ニセモノiPhone5]驚きの低スペック ― 中国製[ニセモノiPhone5]を本邦初公開!【1】 ―
おすすめ記事