雑学

話題の「ふるさと納税」、申し込みはどうすればいい?

金森重樹

「全国各地の名産品がもらえる魅力的な制度です」(金森氏)

 唐突だが、ふるさと納税という制度をご存じだろうか。もし知らないのなら、これを機会に是非覚えてほしい。ちょっとした手続きをするだけで、収めていた税金が米やA5ランクの牛肉、焼酎や果物など地域の特産品に化けて返ってくる、非常にお得な制度だからだ。

 ふるさと納税と聞くと、「生まれ故郷に住民税を納めるんでしょ?」と考えている人が非常に多い。だが、これは誤りだ。結論から言えば、生まれ故郷だろうが、なんのゆかりのない土地だろうが、どこにでもできる。そして多くの場合、ふるさと納税した見返りとして、地域の特産品をもらえる。本来、税金として消えていったお金が特産品となって返ってくるのである。

 今ひとつピンと来ない人もいると思うので、ここは専門家に登場願おう。年間100カ所以上の自治体に寄付をし、ふるさと納税のノウハウ本を出版した金森重樹氏が解説する。

「ふるさと納税は“納税”という言葉が使われていますが、本質的には自治体への寄付です。寄付すると特産品がもらえて、寄付したお金は確定申告すれば所得税や住民税から減税される。つまり、何もしなければ税金として消えていたお金の一部が地方の特産品となって返ってくるんです。たとえば北海道の上士幌町に1万円寄付すると、お肉が送られてくる。あるいは山形県の自治体に1万円寄付すると、さくろんぼの佐藤錦が送られてきます。日本酒や地ビールをくれる自治体もある。手数料代わりに1年で2000円だけ負担しますが、何カ所やってもかかるのはこれだけ。もとはすぐに取れます。リスクもないし、やらない手はない」

 税金が地域の特産品に化けるとは驚きだ。金森氏の自宅にお邪魔すると、新鮮な野菜に牡蠣、みかんジュース、お米、ビネガーなどふるさと納税でもらった“戦利品”がずらっと並んでいた。繰り返すが、実質タダで手に入れたものだ。なぜこんな気前のいい制度が生まれたのだろうか?

「人って田舎で育っても、働くようになったら都心に流れるじゃないですか。そうすると地方は人を育てるためのコストは負担しているのに、育った後の税収は都市部に集中してしまうという問題があった。この歪みを是正しようというのがそもそもの試みのようです。税収が少ない地方自治体にとっては大チャンスで、ふるさと納税してくれたら名産品を送るという形で特典をつける自治体が続々と出だした。長野県の阿南町という自治体では1万円の寄付でお米を20キロもくれるのですが、人が殺到して配るお米がなくなってしまい、受付を打ち切ったほど。ふるさと納税に力を入れる自治体は増え始めていて、特典も名産品が多いから、タダでできるお取り寄せグルメみたいで選ぶ楽しみもありますよ」

 試しに記者もふるさと納税に挑戦してみた。鳥取県がふるさと納税に力を入れていると聞いたので、「鳥取県 ふるさと納税」で検索。すると県のHPが見つかった。驚いたのはその中身。ワイン、スイーツ、米、蟹……特典が自由に選べるのである。さんざん迷った挙げ句、名産らしい北条ワインを選択。Web上で寄付の申し出の手続きは5分もかからずに完了した。メールアドレスと名前、ほしい特典を書くだけという手軽さだ。すると1週間後、払い込み用紙がきたので、銀行から入金。鳥取県の担当者に聞くと、届くのに1か月かかるというが、楽しみで仕方ない。

ふるさと納税 わかりやすいように、ふるさと納税の流れを図にしてみた。これは金森氏の近著「完全ガイド 100%得をするふるさと納税生活」に掲載されているものだ。同著では、ふるさと納税の手続きの仕方、いくらまでできるかの計算方法、もらえる特典の種類やおすすめの自治体など、“ふるさと納税”の達人を自任する金森氏が調べ尽くした情報が惜しげもなく詰まっている。読んで実行すれば、得すること間違いなし。ぜひ、ふるさと納税の世界を堪能されたい。

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<取材・文/日刊SPA!編集部>

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