更新日:2016年11月28日 14:25
お金

肉・米・酒がタダでもらえる裏ワザ!?

8%への消費増税が財布にジワジワと重くのしかかるなか、一筋の光明として注目されるのが「ふるさと納税」だ。納税という言葉とは裏腹に、サラリーマンでも数万円浮かせるこの妙技について、達人に教えを請うた! ◆肉・米・酒がタダでもらえる!?
金森重樹氏

金森重樹氏

 最近、耳にする機会が増えた「ふるさと納税」という言葉。実にお得な制度ながら、その内容を詳しく語れる人はまだ少ない。  年間200件以上の自治体にふるさと納税し、米・肉・地ビール・蟹・マンゴーなどなど、時に冷蔵庫に収まりきらないほどの特産品を受け取る金森重樹氏は、近著に『100%得をするふるさと納税生活』があるこの道のプロ。何をすれば、どんなものがもらえるのか。金森氏に聞いてみた。 ◆特産品がタダ同然でもらえる! 「サラリーマンでも自営業者でも、納税者ならみんなが得する制度。それがふるさと納税です。例えば年収500万円の独身男性サラリーマンなら、ふるさと納税をすることでお米を10kg、A5ランクの高級和牛500gに日本酒が1升もらえたりする。実質的な手間は1時間もかかりません」  開口一番、こう語った金森氏だが、最初に理解しておきたいのが、ふるさと納税の基本的な仕組みだ。“納税”と名付けられているが、実態は寄付金控除なのだとか。 ⇒【寄付金控除者の推移】はコチラ
https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=646123
寄付金控除

東日本大震災に見舞われた2011年の翌年に急騰しているが、それを差し引いても増加傾向が見られる

「まず、地方自治体に寄付をする。すると寄付金額に応じて決められている名産品がお礼として贈られてくる。寄付した金額は初期費用としてかかりますが、確定申告によって減税という形で2000円を超える分がキャシュバックされる。これが基本的な仕組みです。地方自治体が提供する名産品はレベルの高いものが多いので、2000円の会費を払えば後はタダでもらえる、お取り寄せグルメみたいな制度なんですよ」 ◆住民税の1~2割まで寄付できる  例えば、北海道に上士幌町という自治体がある。上士幌町はふるさと納税に力を入れている自治体として有名らしく、HPを見ると「感謝特典制度」と銘打ち、高品質な和牛で知られる十勝ナイタイ和牛や名産品であるハチミツ、ジェラートといったスイーツを1万円の寄付から提供している。変わりどころでは20万円の寄付で仔羊1頭分の肉、なんてのもある。  HPを見て欲しいものがあれば、次のステップを踏めばいい。 (1)WEB上の申し込みフォームから寄付の申し込み (2)指定した入金方法で送金。上士幌町では銀行、郵便局のほか、クレジットカードにも対応 (3)入金を確認後、上士幌町から特典が贈られてくる (4)翌年の確定申告で寄付を申告。すると所得税・住民税から寄付金額の2000円を超える分が全額控除される  金森氏が補足する。 「全国で932もの団体が特典付きの寄付金を募っており、実にさまざまな特典を用意しています。お米や佐藤錦などの果物、和牛に地ビール、スイーツ各種……どれも高水準で、お取り寄せグルメと表現したゆえんです。ただし、際限なくできる制度ではありません。2000円を超える部分が全額控除されるには、収入に応じた上限があることを知っておいてください」 ⇒【次回】『[ふるさと納税]にはコツがある』に続く
https://nikkan-spa.jp/646062
【金森重樹氏】 企業グループオーナー。年間200か所、300万円以上を寄付するふるさと納税の達人。4月中旬に出版された本邦初のふるさと納税ガイド本では、ノウハウからお得な自治体まで完全網羅している ― 絶対に得をする[ふるさと納税]完全ガイド【1】 ―
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