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「炎天下での防護マスク装着はツラい」原発収束作業員の過酷すぎる現場とは?

 多様化する仕事のために、現代にはさまざまな3K職業が存在する。7/8発売号の週刊SPA!では「新3K職業ヤバすぎる裏側」と題し、さまざまな3K現場を紹介しているが、やはり現代の3Kとして世間の注目を集めるのは、何と言っても福島第一原発で働く原発作業員だろう。いったいどのような現場なのか?

いちえふ

原発収束作業員の舞台裏を描いた「いちえふ」(講談社刊)

 原発作業員として働き、その舞台裏を描いた話題の漫画『いちえふ』の著者・竜田一人氏に、その3K現場について聞いてみた。

「放射線の“危険”をイメージされる人が多いと思いますが、これは世間が想像するよりも低いと思います。現場では、厳密に放射線量が管理されていますし、危険を回避するシステムが確立されています。“危険”という部分では一般的な土木建築現場レベルです。ただし、“危険”を回避するために“規則が細かい”というKは存在しますね」

 国が定める原発作業員の年間被ばく量は1年で50ミリシーベルト、5年で100ミリシーベルト。竜田氏が働いていた業者の場合、年間被ばく量は20ミリシーベルト弱に設定されていた。その放射線量の管理をはじめ、作業現場に入るために細かなチェック作業が存在していたという。

「漫画の中でも描いていますが、被ばく量の測定はもちろん、作業服の管理、施設への入退室時のIDカード確認など規則で決められたことがたくさんありました。慣れてしまえば、簡単ですが……一般の職場にはなかなかないチェック体制でしょうね」

 竜田氏が経験した原発作業員の一日は、朝5時に起床して6時に寮をほかの作業員とともに出発。現場に到着した後、作業に入る前段階の準備をして、装備を装着。交代制で9時から14時まで作業して、15時に寮に戻る暮らしをしていた。実働時間は短いが、拘束時間は長く、これで危険手当が付かないと日給1万円だったという。

「何よりもこれからの季節、最もキツいのは暑さです。40度近い炎天下で防護服にマスクを付けての作業するわけですから、サウナスーツを着て働くようなもの。しかも、放射性物質対策でマスクはテーピングでグルグル巻きにされ、密閉されます。脱水症状になる人もいました。どの仕事もたいへんですが、これから特に大変なのは、屋外の炎天下で作業する汚染水タンク関係や土木工事だと思いますよ。本当に頭が下がります」

 福島第一原発収束のために働く作業員たち。そこには知られざる“K”がほかにも存在している。その詳細は7/8発売号の週刊SPA!「新3K職業ヤバすぎる裏側」を読むべし!

【竜田一人氏】
『いちえふ』作者。福島第一原発作業員として働いた日々を描いた原発ルボ漫画が話題に。MANGA OPEN大賞を受賞し、現在は「モーニング」で連載中

いちえふ 福島第一原子力発電所労働記(1)

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