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日本発の「ガラパゴス機能」が海外で進化していた

まったく一般向けではないが、ニッチな機能で一部のマニアのハートをたまらなくくすぐる……それが「変態ガジェット」。スマホ、タブレットの奥深さが感じられる逸品を一挙紹介! ◆日本発のガラパゴス機能が海外で進化中!?
MUCH「MUCH G2」

MUCH「MUCH G2」

 国内の端末から姿を消したガラパゴス機能が、海外の端末に受け継がれるケースも少なくない。 「かつてソニーから『Xperia PLAY』というゲームに特化したスマホが出ていました。ディスプレイをスライドするとゲーム用コントローラが現れるユニークな端末でしたが、ヒットには至らず。ですが、その流れをくむゲーム用スマホが中国で人気なんです」(香港在住の携帯研究家・山根康宏氏・以下同)  それが、MUCH製の「MUCHi5」及び、同「G2」。前者はあからさまにPS Vitaっぽいギークなルックスだが、後者はビジネスユースでも違和感のなさそうなスマートな仕上がりだ。 「Xperia PLAYの場合、ゲーム1本の価格が高かったり、ラインアップが貧弱だったりでウケなかった部分も大きかった。その点、MUCHは大手オンライゲームサイトと提携するなど、ユーザーがちゃんと遊べるように取り組んでいるのが評価できます」  ルックスのユニークさでは、回転カメラを搭載したOppo製「N1」もなかなか。ソニーの「サイバーショット」などにも搭載されていた懐しのギミックだ。 ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=684094
Oppo「N1」

Oppo「N1」

 とはいえ、スマホには普通、背面カメラと前面カメラがあるのに、なぜわざわざ回転カメラが必要なのか? 「中国では『高画質カメラで自撮りしたい』というニーズが非常に強いんですが、一般的なスマホの前面カメラはせいぜい200万画素だったら背面カメラを回転させようという発想ですね」  一方、海外でヒットして日本へ逆輸入された京セラの高耐久性スマホ「TORQUE」のような例も。日本人は「ガラパゴス」を恥じている場合じゃない! ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=684096
京セラ「TORQUE SKT01」

京セラ「TORQUE SKT01」

●MUCH「MUCH G2」 中国製のゲームスマホと聞くと「パチモン!?」と思う人もいるかもしれないが、なかなかどうして質感もしっかりしている……と山根氏も太鼓判。並行輸入店で約2万円弱 ●Oppo「N1」 1300万画素の回転カメラを搭載。5.9インチのファブレットであり、片手で操作しやすいよう背面もタッチパネルになっている凝りっぷり。公式サイト価格は16GBモデルが$599 ●京セラ「TORQUE SKT01」 米国防総省のMIL規格(「防水」「防塵」「耐衝撃」「耐日射」「防湿」「低温/高温」「塩水」ほか)にガチで対応。北米でブレイクしたのち日本でも取り扱い開始。価格は約8万円 ◆アジア市場は魅力的な変態端末の宝庫!
GIGABYTE「GSmart GX2」

GIGABYTE「GSmart GX2」

 長年、アジア市場の携帯・スマホをウオッチし続けている山根氏は「思わずツッコミを入れたくなるような、あからさまな変態ガジェットは近年減っている」と語る。 「かつては、パチモンのキティちゃんが描かれた化粧コンパクト形の携帯とか、香ばしい端末がたくさんあった。それらは弱小メーカーによるもので、今や大半が淘汰されています。個人的には寂しいですが、最近の変態ガジェットが、もっと地に足のついた『コレ欲しいかも』という方向へ進んでいるのは、喜ぶべきことなのかも」  前出のOppoにしてもMUCHにしても、中国では「中堅」的なメーカー。ハイエンド機能や低価格勝負では大手に太刀打ちできない彼らにとって、スペックはそこそこだが他にない使い勝手を誇る「変態ガジェット」は勝負のしどころなのだ。 「中国では新興メーカーであるXiaomiがiPhoneを抜いて売り上げNO.1を誇っています。ユーザーの声を徹底的にフィードバックした端末づくりでシェアを伸ばしたメーカーですが、これらの勢力は今後も要注目ですね」 ●GIGABYTE「GSmart GX2」 台湾の中堅メーカーである「GIGABYTE」の新作は、デュアルSIM搭載で「三者通話」ができるというニッチ機能が売り。通話ボタンが複数並んでいる様子がシュール! ⇒【画像】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=684097 取材・文/週刊SPA!編集部 ― 素晴らしき変態ガジェットの世界【2】 ―
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