スタバの2000円コーヒーは「高級ブーム」への便乗か? 本社を直撃
9月17日、人気コーヒーチェーン店の「スターバックスコーヒー」から、同店史上最高値のコーヒーが期間限定で登場した。そのお値段なんと一杯約2000円(※1998円税込・一部店舗では1782円)。スタンダードなドリップコーヒーが320円だから、通常の約6倍ということになる。昨今、さまざまな企業が打ち出している『高級ライン』ブームに乗った形なのか? スターバックス本社に直接聞いてみると、どうやらそういうわけではないという。
「そもそも、高価格の商品を投入するのが目的ではないんです。弊社では、コーヒーにこだわりのあるお客様を対象にした『スターバックスリザーブ』というプレミアムラインのコーヒーを展開しております。今回登場した『パナマ アウロマール ゲイシャ』は特に希少価値が高い品種。限られた店舗で、なおかつ数量限定でしかお出しできないメニューなんです」(スターバックス広報)
数量限定と言われると、多少高くても試してみたくなるのが消費者心理。専用の機械を使ってバリスタが丁寧に淹れるというその味は一体どんなものなのだろうか。実際に店舗に行って試してみることにした。
2種類ある抽出方法のうち、『クローバー』と言われる専用機械を使ったほうをオーダー。うやうやしくテーブルまで運ばれてきたゲイシャ。見た目はいたって普通のコーヒーだが、バリスタ曰く、「ジャスミンの香り」なのだという。言われてみると、ほのかにフルーティーな香りが漂ってくる気がしないでもない。肝心の味はというと……クリアだ。酸味が少なく、口当たりが非常に爽やか。日頃、コンビニの100円コーヒーを愛飲している筆者でもわかる。これは美味しいコーヒーに間違いない。2000円で優雅な気持ちに浸れると取るか、一杯を飲む間のほんの数十分の幸せに2000円は高いと取るか、悩ましい……。
スターバックスの「ゲイシャ」に限らず、世の中では「通常ではそんなに高くないのになぜか高い商品」が存在する。
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