更新日:2021年10月28日 11:57
エンタメ

第一線で活躍中のグラビアカメラマンが「ヌード」にこだわる理由

 第一線で活躍を続けるグラビアカメラマン7人(吉田裕之、松田忠雄、小池伸一郎、三輪憲亮、門嶋淳矢、上野勇、野澤亘伸)による写真展「sharaku vol.04」が、10月17日より「クリエイションギャラリー日本橋箱崎 CGN」にて開催される。テーマはズバリ、“裸”である。  “ヌード”を見て、男はその「エロさ」を楽しむのが一般的であろうし、それ自体は間違いではない。ただもう、道端に落ちていた、雨風にさらされパリパリになったエロ本でヌイていた中学生時代は遠い昔。ケータイやスマホを使い、趣味で女性の裸を撮る男も増えた昨今、いい大人としてヌードのワンランク上の楽しみ方・とらえ方がきっとあるはずだ。  そこで今回、実力派カメラマン7人にそれぞれ、“ヌード”を撮るにあたっての、「女が裸であること」以上の醍醐味を聞いてみた。 ●吉田裕之

撮影/吉田裕之

 宗教画や彫刻の様に崇高なものから、見たり想像してはいけない倫理やモラルを欠いたところの表現まで、さまざまある。裸にはそれぞれ、違うトキメキがあります。今回(の写真)は“いけないトキメキ”を感じてください。 ●松田忠雄

撮影/松田忠雄

 裸になることの覚悟、裸を撮ることの覚悟。現場は当然スリリングですし、お互いの正直さも問われます。必然的に、お互いの関係性が写真に写っている気がします。今回は遠慮せずに、制服を撮りました。タブーと愛おしさの間を感じていただきたい。 ●小池伸一郎

撮影/小池伸一郎

 ヌードであることが醍醐味です。その醍醐味を楽しませていただいております。今回の写真ですが、見どころを伝えると先入観が入ってしまいます。ぜひまっさらな気持ちで来て、それを感じていただければ幸いです。 ●三輪憲亮

撮影/三輪憲亮

 高揚する時間を得ること。被写体、撮影者、写真を観た人各々の、想像力がとても掻き立てられる、それがヌードフォト。「sharaku project」ではモノクロ作品に重点を置いてきました。ヌード×モノクロは写真をより深く探求できると考えています。是非、会場でご覧になってください。 ●門嶋淳矢

撮影/門嶋淳矢

 ヌード、つまり裸かどうかは問題ではない。被写体の心が“裸”であるかどうか。それが重要。自分と被写体との裸の精神に触れる瞬間を写真に写すこと、それこそがヌードの醍醐味です。写真は感受性。感じた瞬間に見えてくる心の裸を体験していただけたら幸いです。 ●上野勇

撮影/上野勇

 初めてそれを体験する瞬間の女性を目の当たりにしたとき、女性の強さと神々しさ、自分の弱さと脆さを同時に感じる、あの身震いするような高揚感が堪りません。 ●野澤亘伸

撮影/野澤亘伸

 裸をさらすことは、社会への挑戦である。常識に縛られた意識を打ち破るために、女は服を脱ぐ。ただ、その行為にやましさがあれば、たちまち批判の対象になる。有無を言わせぬまでに、やり抜くことが重要である。私が写真に求めるものは記録か娯楽である。娯楽であるならば、見る者の概念を打ち破るようなものを撮りたい。記憶の底に刷り込まれるような一撃を放っていきたい 【sharaku vol.04】 2014.10.17(金)~10.31(金) 平日/休日 11:00~19:00 初日15:00~、最終日~15:00 クリエーションギャラリー日本橋箱崎 CGN(中央区日本橋箱崎町27-9) ※誠に勝手ながら18歳未満の方の入場をお断りとさせていただきます
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