街で見かけた有名人、勝手に撮影してSNS投稿って法的にOK?
普段、あなたが何となくとっていた行動や良いと信じて行っていたことが、実は自分や周りに害を及ぼすとしたら……!? 朝起きてから眠るまで、あらゆるシチュエーションのNG行為をジャッジしてみた
【ネット&PC編】有名人を勝手に撮影、投稿で賠償責任も!
パソコンでのやってはいけないことを、生活総合情報サイト・All Aboutでパソコンのガイドを務める内川功一朗氏に聞いた。
「ノートPCの充電しながらの使用は避けるべき。電池の劣化が早まりますし、高い熱を発生して故障リスクも上がります。デスクトップPCでは、ケースを開けての掃除もリスクが高い。冬は静電気が発生しやすく、基板に電気が流れて故障する可能性も。普段からケースの穴やファンを綿棒で拭いておけば、ケースを開けての掃除は不要です」
では、PCの動作が遅くなる、やってはいけないことは?
「複数のウィルス対策ソフトのインストールは、互いが互いの挙動を監視して大量のメモリを消費するので厳禁。Windows Updateの告知に『いいえ』を押すのも×。無視し続けると次第にPCの動作が鈍くなります」(同)
なお、最も危険なのは「Cドライブのデータがほぼすべて削除されるコマンド」などの実行。「本当に消えるので絶対にしてはいけない」。
一方でネット上でのやってはいけない書き込みを、『その「つぶやき」は犯罪です』(新潮新書)の著者の一人で、鳥飼総合法律事務所の神田芳明弁護士に聞いた。
「根拠もなく『○○はブラック企業』などと企業の悪口を書き込むのは厳禁。裁判で事実に反することが認められた場合などは、損害賠償責任が生じたり、犯罪として処罰される可能性も」
レビューサイトへの投稿も注意。
「『おいしくなかった』程度なら、表現の自由の範囲内でしょう。ただ、『人間の食い物とは思えない』など口汚い表現では、名誉毀損も成立し得ます」(神田氏)
最近目立つ「有名人の写真を勝手に撮影&投稿」もやはりダメ。
「『一般人の感受性からして知られたくない事実』と判断される情報の場合は、プライバシー権の侵害で賠償責任が生じることもあります。また有名人へのSNSでの誹謗中傷も、裁判となれば違法行為と判断されるでしょう。誰を訴えるかは訴訟を起こす側が決めますし、『書いたのは自分だけじゃない』と言い訳しても、違法行為は違法行為です」(同)
●クチコミサイトで店の誹謗中傷を書いてはいけない
⇒「まずい」程度ならOKだが侮辱罪で訴えられることも
●PCでドライブデータが削除されるコマンドを実行してはいけない
⇒全データが消えてしまう
イラスト/ミラクル沼尾
― 日常に潜む![実はやってはいけない]行動【4】 ―
『その「つぶやき」は犯罪です』 インターネットの法律・ルールを弁護士が徹底解説 |
この特集の前回記事
ハッシュタグ