「ペットの形見に…遺灰で人工ダイヤを作ります」詐欺が横行
庶民は一向に景気上昇を実感できぬまま。しかし、それをあざ笑うように懐を肥やす人々がいる。さらにその周りにはその「甘い汁」を吸おうと裏稼業の面々という魑魅魍魎が跋扈している。彼らはどういった人間に寄生しカネを稼ぐのか?
ジルコニアという、動物の毛や骨などの遺灰の成分、炭素から作る人工ダイヤモンドがある。F氏はこれをキャバ嬢相手に「大切なペットの思い出に、形見に」と言って売りつけ、荒稼ぎしている。
「実際に渡すのはペットの毛や骨で作ったダイヤではなく量販店で買ったニセモノです。数千円の代物が形見という付加価値だけで20、30万円に化けるんだから笑いが止まらないよ」
高額商品に見せるため、高級パンフレットや豪華なケースの調達も怠らない。驚くことにF氏の先月の月収は200万円を越えていたという。
売りつけたジルコニアが本当にペットから作ったかどうかは専門機関でも判別不可能。そのため詐欺で訴えられるリスクは「皆無に等しい」と仕事人はうそぶいていた。 <取材・文/週刊SPA!編集部>
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