更新日:2015年01月24日 16:17
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洋画は「字幕か? 吹き替えか?」論争に終止符。映画批評家が回答

音楽は「ネットでダウンロード」が優勢だったが、最近になってアナログの良さが再評価され、レコードの生産・販売数が増えているという。ならばと世の対極にあるものをサラリーマンにお得な目線で比較してみた! ◆どっちが通か?面白いのか?<字幕映画 vs 吹き替え映画> 映画 映画好きなら一度は巻き込まれる「洋画を見るなら字幕か? 吹き替えか?」という論争。  映画通ほど字幕にこだわるイメージがあるが、映画批評家の前田有一氏は、意外にも「総合的には吹き替えのほうが優れている」ときっぱり。 「字幕は一度に表示できる文字数に限りがあり、台詞にかなりの省略や意訳が必要。翻訳がオリジナルのニュアンスとかけ離れてしまうことも多く、複雑なストーリーや情報量の多い映画を一度で理解したいなら、吹き替えのほうがおすすめです」と語る。  特に、細部まで映像にこだわった大作ファンタジーや、ディズニーやピクサーのCGアニメ、理解の難しい社会派ドキュメンタリーなどは、字幕だと目の情報処理が追いつかなくなるので、吹き替えが向いているのだとか。  逆に、オリジナルの魅力が大きく損なわれてしまうミュージカル映画や、会話の間やニュアンスが大切なアメリカンコメディは字幕向き。俳優によって吹き替えの向き・不向きの問題もある。 「サンドラ・ブロックやジョージ・クルーニーなど、声に特徴や魅力のある俳優は、吹き替えだと台無しになることも。また、同じ所ジョージでも『ザ・シンプソンズ』は不評でしたが、『トイ・ストーリー』のバズはハマリ役だったように、適性も大事なんです」  気軽に一度だけ見るなら吹き替え、ジャンルや俳優によっては字幕という選択がベストのようだ。 ― [どっちが得か?]16本勝負【9】 ―
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