「一般家庭には20万円相当の不用品が眠っている」ネットオークションのプロが断言
―[[男の片づけ]錬金術]―
ついつい面倒くさくてスルーしがちな部屋の片付け。物で溢れ大変なことになっている人も多いのではないだろか。だが実は、家に転がっているゴミの山にも“お宝”が埋もれていることがあるのだ。ネットで不要品を売るコツを伝授する!
◆使い古しのタオルも現金に!不用品錬金術の集大成とは?
捨てる神あれば拾う神あり。ことわざさながらに、All Aboutネットオークションガイドの川崎さちえ氏は、ネットオークションでさまざまな不用品を売り、月に5万~6万円を稼ぎだすという。
「使い古したタオル、賞味期限の切れた砂糖、洋服のタグなど、一見ゴミに見えるものにも買い手はつきます。捨てる前に確認を!」
中古タオルなどは、ぞうきんとして需要がある。100枚で2000円、しかも送料別で売れる。では、それらを売るコツとは?
「デメリットを隠さず、それをメリットとして公表することです。壊れている家電でも、パーツを欲しがっている人には価値があります。また、賞味期限切れの砂糖が送料込み1000円で売れたことも。もちろん食品として扱えませんのでこれは『アンティーク』のカテゴリーに出品。誰か一人でも欲しがれば、ネットオークションでは売れる可能性があるんです」
さらに処分にお金のかかるものも、オークションを利用すれば、お小遣い程度の収入になるという。
「リサイクル料などがかかる家電や家具は1円出品を。送料に少し値段を上乗せすれば、タダで処分できるうえに、儲けにもなります」
ただし送料で儲けようと欲をかくと買い手がつかないので、そこは相場と比較して金額の調整を。
「過去に出品されていないアイテムに、いくら付加価値をつけるのかは自分次第。でも売れ残りそうならさっさと1円出品に回すこと。需要があれば、相応の価格で入札されるはずです。また単価の低いものは単品で売るよりも、まとめてセット販売するのも手ですね」
川崎氏は、長くても3か月以内にすべての出品物を売り払うという。では、逆にオークションで売れないものはあるのだろうか。
「子供のカードコレクションですね。レア度にもよりますし、タイミングを逃すと1円でも買い手がつきません。子供が飽きたら、流行が変わらないうちにすぐ売ることです。ただ実際にあらゆるものは売れる可能性を秘めています。自分でゴミと決めつけずに、まず出品をオススメします」
川崎氏曰く、一般家庭には約20万円相当の不用品が眠っているという。我々は普段から宝箱の中で生活していたのだ!
【川崎さちえ氏】
All Aboutネットオークションガイド。『あさイチ』(NHK)、フジテレビ『ノンストップ』などに多数出演。ブログ「川崎さちえのごちゃまぜ日記」
取材・文・撮影/不用品をカネに換える取材班
― [男の片づけ]錬金術【6】 ―
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