僕たちが「セカンド童貞」になったワケ
首都圏、名阪神在住の35歳~45歳の男性1000人にアンケートをとったところ、実に43%の男性が「素人と1年以上セックスをしていない」と回答。1年以上セックスをしていない男性を「セカンド童貞」と定義し、その深淵について迫った。
「そもそもセカンド童貞なんてマスコミが言い出すから、問題あるみたいに思われるけど、本人がそれで満足しているんだからいいじゃないですか」(37歳・公務員)と怒りのテンションとともに回答を寄せてくれた人も中にはいたが、回答者の多くはセックスをしたいと答えるものの、セカンド童貞を捨てるために努力するかといったら、そうでもなく、むしろその境遇を達観してしまった印象さえあった。
「確かに自分は女性としゃべるのは得意じゃないけど、年収も人並みあるしルックスだって悪いわけじゃない。それがコミュ力に少し劣るだけで女性と付き合えないなら、それで結構です。横山美雪ちゃん(人気AV女優)みたいな優等生タイプの美人なら僕も努力するけど、実際にはそんな人滅多にいないし」(35歳・金融)とごく一般的な女性とセックスするよりもお気に入りのAVを観ることの満足感に重きを置く意見は多かった。また「セックスをしたくなわけではないけど、LIVEやスポーツ観戦とか趣味が忙しいから、女に割く時間はない」(36歳・企画)とセックスと他の娯楽を天秤にかけている人も。
一方でそもそも女性にアプローチしづらくなった社会風潮を問題にする意見もあった。「男だったら誰だって自分が好きになった人と一緒にいたいと思いますよ。でも今の時代、ちょっと言い寄っただけでも、女性のタイプじゃなかったら『ウザい』とか『キモい』と陰口言われるし、下手すればストーカー扱いされるじゃないですか。もうそういうのが面倒だから、みんな諦めてしまったんだと思いますね」(41歳・食品)。
既婚者に多かった理由としては一般的にもよく指摘されるが子供が生まれたことをきっかけにセックスレスに陥ったという声。「妻を女性と見れなくなった」という人の多くは同時に「性欲はあるのでセックスはしたいけど、子供に見られたらマズイから……」と答えている。その結果として「嫁とラブホに行くくらいなら、若くてかわいいデリヘルを呼んだり、風俗に行った方がずっといい」(39歳・広告)となってしまうパターンも少なくない。
単身者に多かったのはそもそも出会いを諦めてしまったケース。「この年まで結婚できなかったのが全てだと思うんです。イケメンじゃないし、年収も人並み以下。若いときですらダメだったのに、30過ぎて誰かが自分を好きになるとは到底思えません。昔はAVでヌイていたけど、最近は生身の女性を見ただけでもそのことが思い出されて、今はもっぱらエロゲーです」(37歳・メーカー)という絶望の声も聞かれた。他人事だと思っていたら、いつの間にか自分もセカンド童貞の泥沼に足をとらえているからもしれない……。3/3発売の週刊SPA!では「セカンド童貞の悲劇」と題した特集を組んでいる。思い当たるフシのある方はぜひ読んでもらいたい。 <取材・文/週刊SPA!編集部 イラスト/ぐれいす>
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