草食化するパチプロに未来はあるのか【後編】 パチプロたちの生活はどう変わったのか?

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パチンコ業界を代表するお二人、ヒロシ・ヤング氏(『パチンコで生きていく技術』(白夜書房)著者)と大崎一万発氏(元パチンコ必勝ガイド編集長)に当世パチプロ事情を伺ってみた。

◆等価交換店の増加とイベント告知の廃止で、パチプロたちの生活はどう変わったのか?

――最近のイベント規制と等価交換の店の増加はプロに与えた影響が大きいと思います。

ヤング「与えてますね。特に等価の問題ですね。やっぱり換金が高いほうがお客さんも一発を狙ってきてくれるんです。ですが持ち玉で粘るってメリットがないんで等価交換というルールを採用したら基本的に店全体の割は100%以下になるんですね。そうなるともう、どうにもならないんです。オイシイことはゼロっていう。それをひねりでなんとかっていうのが突破口だったんでしょうけど。交換率が上がっていくにつれて一発の玉の値打ちも上がってくるわけで、当然一回当たりの出玉も少なくなって、さらに釘も渋くなるのでにっちもさっちもいかなくなってますね」

――換金率が高いのはプロにとってはマイナスと?

ヤング「等価になってパチプロの居場所がなくなったのは事実ですね。粘るメリットがないから。昔は一日長いことダラダラとホールにいるって遊びだったのが今は短期の遊戯で、2万円、3万円つっこんで当たるか当たらないか。それで当たったら終わりみたいなね。時間消費型とは言われているものの、どんどん一回の遊戯時間が短くなっている」

一万発「遊戯時間が短くなったけど、利益は昔より取らなきゃいけなくなってるから、そりゃ一人当たりの負担はきつくなって客は減る。それをごまかすためにギャンブル性が高い機械マックスタイプを導入するからすごい悪循環になってるワケです」

――イベント規制によって、食えなくなったプロが大量に出たという話も聞きますが、逆にイベントやれないからその分、店が甘くなってオイシイという話も聞きます。

ヤング「イベント回りしてた連中はキツいかもね。でも、腕前というか、テクニックを持ってて食ってる人は全く影響ないし、稼ぎのスタイルが確立されててお店のクセとリズムを読んで立ち回ったりしてた“真面目にやってた人”たちにはそんな影響ないんです。パチンコの1回転、2回転てめちゃくちゃでかいですからね。ちょこちょこ機種ごとにポンって上げたりすることが増えてるのは事実です。だから、意外とイベント規制は一般の客にとってはよかったのかも」

――形骸化していた新台入れ替えの日に客の食いつきがよくなったという話もあります。

ヤング「回す新装も出てきました。結局、店が今までやってたことをやらなくなったり、イベントを仕込んでた代理店が死ぬの潰れるのって騒いでるから、大打撃みたいな感じを受けるんですけどね。一般の人からしたら、え、そうなの?ってくらい。代理店とか雑誌とかで潤ってた人たちが今までの利益が得られないんでどうしようってことくらいです」

――等価交換禁止やパチンコの規制も入るのでは……と言われています。業界的にはますます冬の時代になってしまうのではないかという懸念もあります。

一万発「等価交換禁止は既定路線と考えてもいいでしょうね。大阪が実際に禁止になりましたし。マックスタイプの禁止やスロットのARTへの規制がはいるのでは……とも言われてます。そうなると5号機ショックのようにガクンと客付きは悪くなると思う。でもね、パチンコは人情なんですよ。規制が入ってもパチンコ好きは減らないんですよ」

ヤング「台の割合比率の規制をなんでしないのかなってずっと思っててるんですよ。マックスタイプは設置台数に比例して10%以上置いちゃダメとかね。それぐらいにして延命をはかればいいんですけど、それもする気配はもちろんない。いわゆる大型店、強い店は言うこと聞かないんですよね」

――それでは最後に、これからのパチプロはどうなるんでしょうか?

ヤング「未来は明るくないですよ、パチプロには。突き詰めて突き詰めて、ふるいにかけ続けられていきますよ」

朝から並んで日当3万円などという時代は終わり、今では高度なテクニックと計算を要するまでになってしまったパチンコ。それ故に時代に馴染めなかった前近代的なパチプロたちは淘汰されてしまったということか……。

ヤング氏の新刊『パチスロで生きていく技術』が12月10日に白夜書房より発売が決定。パチプロとは違ったスロットのプロたちのリアルな生き様に迫った一冊だ。

また、同じく12月10日にはスカパー!ch.759パチテレ!「万発・ヤングのパチンコロックンロールDX」公開収録が新宿ロフトにて開催決定。放送禁止スレスレ!?な普段は聞けない業界の裏話が聞けること間違いなし!

取材・文/テポドン

パチンコで生きていく技術

パチプロはここまで進化している!!




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