新型ステップワゴンは“手が届きそうな隣の課のDカップ女子”
フェラーリのようにカッコイイクルマに憧れてしまうのは、佐々木希に憧れるのと一緒。男として非常に健全であります。しかしながら、それらを手に入れたいと思いつつも、人生どこかで折り合いをつけているのが現実です。そんなクルマの折り合い地点が新型ステップワゴンなのですが、“クルマは道具”と割り切るなら、実は最高の1台でした
伊達軍曹=文 Text by Sergeant Date
池之平昌信=写真 Photographs by Ikenohira Masanobu
◆手が届きそうな隣の課のDカップ。新型ステップワゴンは道具として最高!
2人乗りのスーパー軽自動車のホンダS660が話題となったり、先日は車両価格3080万円のフェラーリ488GTBが発表されたりして、全国の自動車オタクが悶絶している昨今。
ワタクシも健康な成人男子の一人として悶絶してないわけではないですが、でも結局それらは「対岸の火事」なんですよ。なぜならば買えっこないから! 3080万円なんて払えないし、「2人乗りの軽に200万円」っていうのも心理的に無理! 出せません!
3000万円のフェラーリとか200万円の2人乗り軽自動車を買うというのは、ド庶民にとっては「佐々木希と付き合いたい!」というようなもの。いや藤沢数希先生の恋愛工学を修めれば、パンピーがS級美女と付き合うことも不可能ではないと聞きますが、実際は難しいでしょう。
佐々木希と付き合うというわずかな可能性に賭けるより、ワタクシなら「隣の課のDカップ」と確実に付き合いたい。理想はEカップですが、ぜいたくは言いません。
そんなこんなでワタクシは、ルノー・メガーヌRSという世界最速FF車を売っぱらい、先代ルノー・カングーという、ごく普通の道具グルマを購入。それと同時に世界初のDカップ評論家、じゃなかった「道具グルマ評論家」になりました。
あのね、道具グルマは最高ですよ。飛ばす気にならないから事故る心配も少ないし、サスペンションのセッティングではなく荷室のセッティングを考えるのは、まるで隣の課のDカップとの愛の巣にどんな家具を置くか検討するみたいで、盛り上がります。
で、そんな道具グルマ界に満を持して登場したのが5代目ホンダ ステップワゴン。クラス的に言うとトヨタのノア/ヴォクシーなんかと同じ「おおむね5ナンバーサイズで、だいたい2リッターぐらいのエンジンで、200万円台で買えるミニバン」というニッポンのド真ん中です。
⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=865897
んで、’96年に登場した初代ステップワゴンは「虚飾を排したミニマルデザイン」っちゅう感じで、ワタクシのような自動車オタクであっても「ステキだな~」と思いました。しかし、その後代を重ねるにつれ虚飾の部分が増え、なんとなく“その他大勢”的になってしまった。
しかし1.5リッターのダウンサイジングターボを積んだこの5代目はほんとイイですよ! 久しぶりに!
⇒【次回】『Dカップなのに武闘派。それが新型ステップワゴンの正体なり』 https://nikkan-spa.jp/864743
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