やり方を間違えると命を落とす「危険なダイエット」
自分を変えたい。環境を変えたい。目標を立て、一念発起して挑戦。一時は成果を挙げたと思ったものの、続かなかったり、「何かが違う!」という事態に陥ることも。一体、何がダメだったのか、人々の声を紹介する
◆やり方を間違えるとダイエットで命を落とすことも?
急激なダイエットは時に危険も伴うもの。パーソナルトレーナーの坂詰真二氏に話を聞いた。
「極端な食事制限によるダイエットは筋肉量や骨密度も減らすため、将来的な要介護のリスクが高まります。そのリスクが高い状態はロコモティブ症候群といわれ、40歳以上の男性の実に84%がその状態もしくは予備軍とされています」
流行の糖質制限では、筋肉の素となるたんぱく質をしっかり摂る。それでも筋肉は衰えていくという。
「さらに低血糖の状態になるため、頭がボーッとしたりイライラしたりしやすく、極端な制限により昏睡状態に陥る例も。また不整脈も起こりやすく、運動中に突然死するような危険も高くなります」
トレーナーが付きっきりで厳しく指導し、短期間でのダイエットを目指すジムならば自己流よりは安全かもしれないが……。
「厳しさが度を越せば危険です。食事制限への圧力が強すぎて拒食症になる人もいますし、厳しいトレーニングにも『無理です』と言えず、怪我をする人やオーバートレーニング症候群に陥る人も」
しかも一種の洗脳状態になり、本人に自覚がないままそのような状態に陥っている例もあるとか。
「急激に痩せた後、何か変だ……と思ったら健康診断を。何らかの数値に異変が見つかるはずです」
【坂詰真二氏】
スポーツ&サイエンス代表。全米ストレングス&コンディショニング協会公認スペシャリスト
― [劇的変化]に失敗した人々からの伝言 ―
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