元ディーラーが語る 違法カジノにハマった有名人たち
大王製紙・井川前会長の事件で注目を集める違法カジノだが、井川氏に限らず、巨万の富を溶す有名人は昔から枚挙に暇がない。’96年には東京都狛江市の元市長が新宿の闇カジノ「ガネーシャ」でのバカラ賭博の借金30 億円を理由に辞職、公人の巨額負債のスキャンダルは世間を驚かせた。
最近では、某音楽レーベル社長Mも違法カジノで散財したひとりだ。Mの事情をよく知る元ディーラーのCが顛末を説明する。
「Mはオーナーから“殺し”の許可が出ていたから1週間で2億円くらい負けさせましたね。まずは500万円くらいの“ボタ”をさせて引くに引けない状況に追い込む。すこしでも訝しげる様子を見せたら、インカム等で指示して勝たせてやる。それを何か月にわたって繰り返し、ロングスパンで毟り取る。それで気づいたら2億円になっていたという……」
某力士や大物プロ野球選手のK、お笑い芸人のAなども、カモだったらしい。
「特にKは一晩で平均1000万円くらい使う上客。そしてボタ(借金のこと)が多かった。それでも『今日はちょっとお金がないけど遊ばせてよ』って言ってくるんだから、よっぽど好きだったんでしょうね。それで後日、ウチの回収係が家に行くと、最初は渋るけど『(マスコミに)バラすよ』って脅すとすぐ払いました。『有名人はあぶく銭を持っているし、身元もしっかりしているからいくらでもボタをさせてもいい』と指示されていました。借金から逃げても、それをネタに強請れますからね」
違法カジノにとって「太客」である有名人の中にも、手強い相手もいるようだ。
「大物お笑い芸人の元相方Kは厄介でした。“殺し”すぎたらケツ持ちのヤクザが出てきちゃって。まぁ、こっちは『イカサマしてない』って言い張るしかなかったんだけど、変な噂が立つとマズいから店をたたまざるをえませんでしたね(笑)」
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取材・文・撮影/週刊SPA!編集部
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