iPhone 6s「山手線全駅」速度対決で勝ったのはどのキャリア?
iPhoneシリーズの最新モデル「iPhone 6s/6s Plus」が25日にドコモ、au、ソフトバンクの各キャリアから発売された。新色としてローズゴールドが追加されたものの、当然ながら端末デザインやディスプレイ、カメラ、CPU性能などは各キャリアまったく同じであり、各社の料金プランもほぼ同じ。そのためiPhoneを選ぶ際には、それぞれのネットワーク環境が決め手となる。
最新モデルには、より精細な12メガピクセルのiSightカメラや4Kビデオの撮影、指のタッチで写真が動き出すLive Photosなどの新たな機能が導入された。また、一世代前のモデルと比べて最大2倍速い4G LTE-Advancedが搭載されており、下りの最大通信速度が150Mbps⇒300Mbpsにアップしたが、キャリアアグリゲーションで通信の高速化を図っている各キャリアのLTEの状況はどうなのか?
iPhone 6s/6s Plusに対応する周波数帯の理論値を見てみると、ドコモは下り最大262.5Mbps、auは下り最大225Mbps、ソフトバンクは下り最大187.5Mbpsとなっている。もちろんこれは理論値であり、また理論値の最大速度も各社それぞれエリアによって異なる。
では、実際の速度はどうなのか? 3キャリアのiPhone 6sを使ってJR山手線全駅で速度調査を開始した。内容は以下のとおり。
【端末】iPhone 6s
【場所】JR東日本・山手線全駅(東京-神田間)外回りホーム中央付近
【日時】9月25日11時~14時
【方法】各駅でLTE(4G)電波を受信した状態で、3台同時に通信速度測定アプリ「RBB TODAY SPEED TEST」を用いて3回計測し平均値を算出
山手線は全部で29駅ある。各駅で最速の座を勝ち取った数は、ドコモが13、auが9、ソフトバンクが7と、ドコモが優位な結果となった。渋谷駅ではドコモ、新宿駅ではソフトバンク、池袋駅ではauといったように、ターミナル駅の通信速度で圧倒的な差が出ることはなかったが、山手線の平均通信速度はドコモが43.45Mbps、auが35.80Mbps、ソフトバンクが34.52Mbpsとなり、理論値で他社を上回るドコモが新型iPhoneでも安定した速さを見せた。
⇒【調査結果の詳細】はコチラ nikkan-spa.jp/?attachment_id=945533
ユーザーとしては、特定のキャリアを継続して利用することで受けられる恩恵が手厚いとありがたい。端末のデザインや性能、料金プランにあまり差が見られない以上、カギを握るのは通信品質だ。山手線を多用する人は、Phone 6s/6s Plusのキャリア選びの参考にしてみてはどうだろう。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
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