意外な盲点!? 進化するラブホ業界で「予約できる」サービスが登場
「Buona notte」(http://www.notte.me/)を運営するKUSABI取締役の永山正樹氏。外国人にとって日本のラブホテルの内装などが非常に珍しい存在であることも大きいという。
「潜在的にはかなりの収容能力があるし、実際に泊まってもビジネスホテルよりも安いことが多いので、人気はこれからもっと高まるでしょう。また、昨今はラブホテル自体の進化も目覚ましい。シティホテル顔負けの豪華な内装やアメニティを売りにしていたり、『バリ島風』などコンセプトを明確にして差別化したり……。いまや単なる一晩を過ごす場所ではなく、“わざわざ行きたい場所”になっているんです」
そんなラブホテルだが、1点だけどうしても不便なことがある。それは基本的に予約がとれないこと。せっかく女性といい雰囲気になっても、向かった先が満室ばかりでホテル街をウロウロ……。週末ともなれば、そんな光景は珍しくもないし、今後は外国人ニーズでさらに競争率が高まるかもしれない。
そこで、そんな“ラブホ難民”になるのを避けるためのサービスが出てきている。前出の永山氏が運営する「Buona notte」もその1つ。スマホで付近のラブホテルを検索し、最短5秒で予約することができるという(iOS、アンドロイド共に利用可能)。
「現在は首都圏と関西圏を合わせて200軒ほどのラブホテルを検索し、休憩と宿泊、両方が予約できます。アプリ内で部屋の内装の写真なども見られるので、『実際に行ったらボロい部屋だった』なんてこともありませんね」
実際に「Buona notte」を起動してみると、操作方法がシンプルなので、デート終盤で酔っぱらいながら使ってもミスらずに済みそう。また、女性と一緒に写真を見比べて「今日行くなら、どれがいい?」と口説く……なんて悪知恵も企みたくなる。
「ラブホテルという業態は広告を出せないなどさまざまな規制があるせいか、まだ不整備な部分が多いんです。けど、これからはさらに使いやすくするサービスが増えるはず。最近ではビジネスシーンでのニーズも増えていて、『ビジネス利用可』というホテルを出張で使うケースもありますね。あと、ビジネスマンの方はクレジットカードを使いたいことも多いので、『Buona notte』上ではクレジットカードでも決済できます。その際、請求書には弊社のサービス名が記載されるので、奥さんなどに要らぬ疑いをかけられることもありませんよ(笑)」
日進月歩のラブホテル業界。「一晩の連れ込み宿」なんてイメージは、もはや完全に過去のものと言えそうだ。 <取材・文/日刊SPA!取材班>
訪日外国人客が年々増えるなか、宿泊施設の不足が問題になっている。観光庁が今年6月に公表した「観光白書」によれば、全国の宿泊施設の稼働率が軒並み上昇し、東京と大阪では2014年の稼働率が81%超え。いまや首都圏ではビジネスホテルはもちろん、カプセルホテルや漫画喫茶にだって外国人の姿が見られる。
そんななか、密かに注目されているのがラブホテルだ。一部の繁華街や郊外に点在するだけだと思われがちなラブホテルだが、「実際には風営法許可の施設と旅館法許可の施設を合せると全国に1万棟以上があって、ビジネスホテルくらいのマーケットがある」と話すのはラブホテル予約サービス
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