更新日:2022年06月22日 00:46
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「田舎のシェアハウス」は住みやすい? 食料、仕事、エネルギーすべて自給自足を目指す生活

「家賃が安い」「住人と交流できる」などの長所がある半面、「プライベートのなさ」や「ショボさ」という不安要素も多いシェアハウスだが、そんな想像を覆す物件を取材した。

食料、仕事、エネルギーすべて自給自足を目指す生活

 福岡・博多駅から電車で50分、車で1時間半ほど離れた糸島市。穏やかな海に山が迫り、棚田の美しい景観が魅力だ。そんな自然豊かな田舎で仲間と一緒にワイルドライフを送りたい人に勧めたいのが、「いとしまシェアハウス」だ。
古民家を改修し山と海と仲間に囲まれエコ生活

【古民家を改修し山と海と仲間に囲まれエコ生活】集落の空き家物件を探しあて、改修を加えて住む。冬の暖はなんと自作、薪式オンドルの床暖房!

「狩猟女子」として話題にもなった畠山千春さん(29歳)がパートナーの志田浩一さん(30歳)と’13年から古民家を借りて主宰するハウスの住人は主に20~30代の男女6人。東日本大震災をきっかけに「どんなことが起きても継続していける暮らしを自分たちの手でつくりたい」という強い意志のもとに集結し、自給自足生活を実践中だ。現金収入源はワークショップなどが主体で、食事はもちろん、暖房なども自前。大自然の中で各々が創作意欲をフルに発揮して生活し、都会の慌ただしさとは無縁だ。 ⇒【写真】はコチラ https://nikkan-spa.jp/?attachment_id=1011634
障子をカラフルに張り替えるなどインテリアも手作りで

障子をカラフルに張り替えるなどインテリアも手作りで

 住人の中には、50代の人も。熊本県出身の庄嶋由紀子さん(57歳)は若い頃は東京のアパレル系企業で働いたが地元に戻り結婚。離婚後働いて子供を養ったが、子供の自立を機に、自然と近い暮らしがしてみたくなり、ここのワークショップに通い始めた縁で、仲間に加わった。
すべてを自力で調達しサバイバル能力も向上

【すべてを自力で調達しサバイバル能力も向上】農作業ワークショップにて。住人は農業、狩猟で日々の食事を賄う。水はすべて湧水

 服作りをしていた彼女が来たことでシェアハウスの生活も向上。庄嶋さんは近所からもらった着物をリメイクして座布団を縫ったり、隙間風を防ぐ暖簾も作ったりしている。 「家の中がとても温かくなりました。ここでは一人一芸みたいなところがあるんです」と畠山さんも頼もしげだ。  庄嶋さんは「街の中での仕事、子育てが一段落し、自然の近くで仲間と余裕のある生活をつくり出せればと思ったんです」と話す。  都会での生活に疲れを感じたら、田舎のシェアハウスもありだろう。 ●入居者募集 所在地:福岡県糸島市 入居資格:地域とかかわりながら一緒に農的暮らしを目指せる人 連絡先:いとしまシェアハウスFBページ(https://goo.gl/ZZosld) ― 30代からの[凄シェアハウス]物件ガイド ―
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