“美の象徴”と話題の中条あやみ「演技派と言われて賞を獲ることが目標です」
カルト的人気を誇る古屋兎丸原作の映画『ライチ☆光クラブ』が公開され、2月27日には拡大公開となる。紅一点のヒロインを演じる中条あやみは、NTTドコモや大塚製薬「ポカリスエット」のCM出演で話題沸騰中の、物語のトリガーとなる存在だ。
同作では彼女の魅力もさることながら、ノスタルジックで耽美な、思わずうっとりしてしまう世界観が映像で表現されている。「光クラブ」の美の象徴として、玉座にまつられるカノン役の中条あやみは、いま何を思うのか――。
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――劇中でカノンは“美の象徴”と表現されています。中条さんの美の秘訣って?
中条あやみ(以下、中条):最近、やっぱり運動しないとダメだと思ってジムに行き始めました。汗をかきたいというのもあるし、ストレス発散にもなるじゃないですか。あとは、食生活も気にしていますね。体調が万全じゃないと仕事も全力でできないので、ちゃんと野菜を摂って、睡眠もしっかりとって、普段の生活から気をつけてます。
――モデルとして活動することで、演技の表現でも幅が出てきているという手ごたえはありますか?
中条:写真をとおして自分の顔と表情をたくさん見てきてたから「あっ、今はこう見られてるな」ということはわかるようになりましたね。モデルだと「怒った感じで」「悲しい表情で」というふうに、瞬発的に感情を変えなきゃいけない撮影が多いので、そういう部分も生かされてるなと思います。
――ラストシーンの「薔薇の処刑」は氷点下1度の極寒での撮影で、まさに「監獄みたいだった」と語っておられます。やはり今回の撮影は過酷だった?
中条:撮影が2014年の冬で、廃工場のシーンがほとんどなので、隙間風もあって外にいるのと同じくらいの寒さで過酷でした(笑)。ケータリングで温かいご飯をせっかく用意してくださっているのに、寒いからすぐに冷えちゃって……。でも、だからこそ、カノンの冷たい雰囲気がちゃんと映像として表現されているのかもしれないです。
――光クラブの「帝王」を名乗る14歳の美しい少年ゼラは、年齢を重ねて美が失われることを恐れている。大人になるのが怖いと感じたことは?
中条:中学生のときは、早く大人になりたいと思ってました。「将来、どうしたらいいんだろう」とか、「自分で何でもできるようになりたい」とか、そういう思春期特有の願望はいろいろあったし、今この仕事を始めて思うのは、純粋な気持ちでいることの大切さですね。大人になって経験が増えてくると、新鮮に思えることがだんだんなくなってくるので、それが怖いです。大人になって冷めた目で見てしまうというか、台本を読んだときに、純粋に物事を感じられることがいかに大切なのかを実感していますね。
――中条さんが演じる役には、いい意味で陰のある役が多く、本作では歌も披露しています。映画を撮り終えても、なかなかカノンという役は摑めなかった?
中条:摑めなかったです。演じてるときは「カノンはこういうコだ」というイメージがあったし、すべてを包み込む聖母のような存在であってほしいという思いが監督にはあったので、そこを意識して演じていたんです。でも、撮影から1年経ってみて、周りの人の見方も聞いたり、自分でも改めて考えてみたりすると、「結局、どういう人物だったんだろう?」って、わからなくなりますね。
――2016年の公開待機作には、池松壮亮と菅田将暉のW主演映画『セトウツミ』も控えている。これからの目標は?
中条:女優でもモデルでも、自分が演じることで誰かに感動してもらえたら素敵ですね。演技派と言われる存在になって、賞を獲ることが一つの目標です。
【中条あやみ】
1997年2月4日生まれ、大阪府出身。2011年に女性誌『Seventeen』の専属モデルオーディションでグランプリを獲得。2014年9月に公開された映画『劇場版 零~ゼロ~』では主役に抜擢されるなど、女優としても注目を集める
●映画「ライチ☆光クラブ」公式サイト http://litchi-movie.com/
<取材・文/北村篤裕 撮影/西田周平(24dakun)>
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