ゲス不倫を楽しむ人妻たち。「夫バレの不安はない」のはなぜ?
著名人ならずとも昨今、不倫そのものは決して珍しい行為ではない。しかし、増加傾向にあるにも関わらず、女性の不倫が露見するケースは男性に比べ少ないのは何故か? ’13年にコンドームメーカーが全国約1万5000人を調査、20~40代女性の性事情を注目すると、各世代の約2割近くは「浮気相手がいる」という衝撃の結果が出ているにもかかわらず、である。
「ゲスの極み乙女。」の川谷絵音や元「育休議員」の宮崎謙介による不倫報道から流行語になった「ゲス不倫」。同じようにゲス不倫を謳歌している人妻たちはなぜ顕在化しづらいのか。『はじめての不倫学』の著者である坂爪真吾氏が、その背景をこう分析する。
「’83年にドラマ『金曜の妻たちへ』が社会現象になって以来、不倫はメディアによって大衆娯楽として消費され続け、それが世の女性たちの不倫のイメージを変えてきました。さらに近年『セカンドバージン』や『昼顔』など、不遇な人生を送る女性が不倫をすることによって充実した、より前向きな人生を送れるというストーリーも、女性を抵抗なく不倫に駆り立てる一因になっていると思います」
また女性が自信をもって不倫に走るようになったもう一つの要因として、現代の男女間における恋愛格差も影響していると坂爪氏。
「恋愛市場においては近年、圧倒的に女性優位であることがまず見逃せません。容姿の優劣で“勝ち組”“負け組”が決まるのは大前提として、それでも女性は若ければ、一定のニーズがあるので、恋愛の経験値がゼロという人はそうそういません。一方で男性は若くても容姿やスペックに見るべきところがない場合、負け組から抜け出すのは難しい。若いときに生まれた恋愛における経験値の差が、女性をより奔放にさせるだけでなく、経験豊富な女性の不倫を多くの男性が見抜けない原因になっていると思います。つまり、男性に比べて女性の不倫はバレづらいのです」
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『はじめての不倫学』 「社会問題」として考える |
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