巷で流行る「カタカナ健康法」が見当はずれになりやすいワケ
ハリウッドセレブや成功者に続けと言わんばかりに、巷には意味不明な横文字の健康法が溢れる昨今。そうした“意識高い系”健康法が見当はずれになりやすい背景について、おおたけ消化器内科クリニック院長の大竹真一郎氏は次のように話す。
「ある健康法に効果があるか否かを探るには、①その健康法で効果があった人、②その健康法で効果がなかった人、③その健康法をやらず効果があった人、④その健康法をやらず効果がなかった人を比較する必要があります。しかし、ほとんどの“意識高い系”健康法では、このような調査はなされていないのが実情です」
なぜなら、そうした調査を行うのは現実的に困難であるため。
「例えば、ココナッツオイルが認知症に効果があるか調べるためには①と②の被験者にココナッツオイルを、③と④にはそれによく似た効果のないオイルを飲んでもらい、何年も観察する必要があります。しかもその間、①と②は毎日ココナッツオイルを飲み続けなければならない。だからネズミなどを用いた動物実験で代替するわけですが、ネズミに生じた影響が人間にも必ず生じるかどうかは解明されていません。しかし、ほとんどの健康法が動物実験の成果を人間にすり替えて宣伝している。なかにはハエの実験結果を使っているものもあるほどです」
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