更新日:2017年09月08日 13:12
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日本一の繁華街・歌舞伎町は「悪臭スポット」としても日本一!?

悪臭、それは真夏の“裏風物詩”。気温の上昇とともにヘンな臭いも立ち込めるのが夏の常である。そんな悪臭スポットを、臭気計と臭気判定士の監修のもとに回ってみた!

東京・関西の繁華街対決

歌舞伎町

歌舞伎町

 関西の中でもオシャレな“大人の街”という印象が強い神戸の中心地である三宮。今回は歓楽街も近いサンキタ通り、最大の商店街であるセンター街、観光客が大挙する中華街の3か所に絞り調査を行った。  まず、観光地として名高い中華街の数値は47。同じく飲食店がひしめくサンキタ通りも53と、焼き肉屋や中華料理など重飲食店が並ぶにもかかわらず低めの数値となった。一方、ファッション用品や生活用品店などが中心で、クサさとは遠いイメージがあるセンター街は、82と高い数値を計測。人通りの多さから体臭や香水の匂いに敏感に計器が反応しているように感じた。  また、ベルトや革製品、レザーバッグなどを取り揃えるお店が多く、革製品が並ぶ場所で数値の変動が大きかったのも特徴といえるだろう。不快感はないが、食べ物や街の臭いより、人の体臭や香水といった人的な要素により空気が汚れているようだった。  本当の意味で“悪臭”がしたといえるのは、やはり都内かもしれない。週末の夜8時ということもあり、若者でごった返している渋谷センター街。食べ物の臭いや香水の匂いなどさまざまな臭気を感じるが、暗渠が近いせいか、はたまた残飯に集まるネズミのせいかほのかなドブ川のような臭いがベースにある。計測値は、風のある屋外としては高めの42だった。  そして新宿・歌舞伎町の細い裏路地もクサそうなイメージがあるため、歩き回ってみた。想像通りではあるが、一部生ゴミのような臭いや油が腐ったような悪臭が確認できた。何匹もネズミが走り回っているし、ゴキブリの死骸も見かけた。ネズミの糞尿の臭いも混じり合っていると思うと50という数値以上にクサく感じられた。

結果:日本一の繁華街・歌舞伎町の悪臭スポットのインパクト

<判定コメント> 「街の悪臭の、主な原因は下水。地下飲食店の厨房などから出た排水が汚水槽や雑排水槽に溜まり、ポンプアップ時にマンホールを通じて臭ってきます。あとは、近くにゴミ処理場があるなど。人ごみが多いと当然、体臭もあります」 ●三宮:82 悪臭はなかったので比較対象としがたいが、雑多な臭いが入り混じり清浄とはいえない空気 ●渋谷センター街:42 断続的にドブ川、人の体臭、謎の生グサさが入れ代わり立ち代わり漂う奇妙な場所 ●歌舞伎町裏路地:50 生ゴミ、小動物の糞尿、廃油などの臭いがダンゴ状態。数値は低いが総合“臭利”と判定 【松林宏治氏】 臭気判定士。大手デベロッパー、設計会社、病院、一般家庭などの悪臭対策を請け負う、(株)共生エアテクノ代表。http://www.201110.gr.jp/ ― 真夏の[悪臭地帯]対決 ―
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