「地下アイドル化する一般OLたち」の野望
「アイドル戦国時代」と言える昨今。AKB48をはじめとした48グループ、ハロプロなどはもちろん、最近ではライブ中の寸劇が評判となっている生ハムと焼きうどんなど、様々な形態のグループがバラエティなどのテレビ番組に登場。オタクのみならず、老若男女からも市民権を得るようになった。
その一方で、一般企業の中にもアイドルなみの存在感を放つ女性たちがいるのをご存知だろうか。この手の女性たちは、Web業界に多く見られ、Twitterではフォロワー数1万超えは当たり前、一回のつぶやきにつき数百以上のリツイートと、そこらの地下アイドルよりも固定ファンを集めている。
今年になって勢力を拡大しつつある“アイドルOL”たちの典型的な特徴を挙げていこう。
「アイドルにはファンとの距離感を縮めるためにも、愛称をかならずつけますが、彼女たちもSNSのアカウント名にニックネームを記載しています。例えば『えり』という名前であれば『えりちょす』というように、もうそれ以外の名前では呼ぶなとばかりニックネームのブランド化を推し進めてくる」(33歳・男性・大手キュレーションサイト編集)
「Facebookの名前に自分のニックネームを登録して半強制的に社内外の人に呼ばせてる14年入社の後輩がいる。朝井リョウは『何者』にもなれない若者の姿を描きましたが、彼女はすでに『何者』になることに成功していますね」(33歳・女性・ネットニュースサイト編集)
次の特徴として、アイドルよろしく、自撮り写真をSNSに挙げることを定期的に行う。
通常であれば、自撮りを何枚も上げるという行為は、自己顕示欲の象徴なため、多くの人から眉を潜められそうなもの。だが彼女たちは、贔屓目に見ても200そこそこのフォロワーの地下アイドルをゆうに超える美貌と、他人から見たらどう思われるか予想できる「編集力」が備わっているため、「○○さんかわいい」「素敵です」など、コメントのほぼ100%が良反応で埋まる。
「一番ヤバイと思った自撮りがインスタで『台風ヤバいので自宅作業です』と一言だけ書いてsnow自撮りをアップした後輩。新世代OLきたか、と思った」(30歳・女性・大手キュレーションサイト編集)
地下アイドル化するOLたち
1. ニックネームを積極的に名乗る
2. 自撮りのクオリティが高い
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