出会い系での好感触 信用しても大丈夫?
「出会い系で初めての好感触。相手の直アドをゲットし、これはもしかしたら……と浮かれていたばかりに痛い目に遭いました」と語るのは、彼女いない歴2年9か月という野田亮太さん(仮名・32歳・映画宣伝)。なんとなく始めた出会い系2ショットチャットで27歳・保育士の女性と意気投合。
出会って1週間も経たないうちにアドレスの交換にも成功。彼女いない歴に終止符を打つチャンスを手に入れたが。
「出会い系サイトでネカマに騙されたり、電話番号の流出、サクラやデート商法だってありえる。だから携帯番号を教えるまでに大体2か月間は“彼女は本当に信用できるのか”を見極めました。でも『会って話がしてみたい』という相手の一言にコロッとやられてしまって……。まだ満足いく確認が取れていないにも関わらず、番号を教えてしまって」
淡い希望を胸に頻繁に連絡を取り続けた野田さん。
しかし残酷にも状況は一変する。「電話番号を教えた直後から連絡が途絶え、チャットメールで呼びかけても一切音沙汰はなし。急に連絡が途絶えて焦らされることによって『久しぶりに恋してるなー』って実感がわいちゃって(笑)。
最初は警戒しつつも、『まさか自分が被害に遭うはずがない』と過信していたんだと思います。騙されたと気が付いたのは、携帯に知らない番号からの着信が立て続けに来てから。酷いときは1日で30件以上。全て知らない番号でした」
彼女からの電話だと思いこみ、緊張状態で電話に出てみると聞こえてきたのは「やっぱガセかよ」と苛立った様子の野太い男の声。
「何が何だかわからなかったので電話の相手を問い詰めてみたんです。すると『アンタの番号、女口調で新宿駅のトイレに書いてあるよ』と。それだけでなく、ネット上の出会い系チャットや掲示板、さらにはゲイ専用の掲示板にまで個人情報がコピペされていました」
古典的な方法とはいえ、連日押し寄せる迷惑電話と迷惑メールの山にぐったり。今ではゲイの誘いの断り文句もお手の物だとか。
「仕事でも同じ携帯を使用しているので、指定受信の設定も出来なかった。もうマジで勘弁。こんな自分が言うのもおこがましいですが、『自分だけは大丈夫』なんて絶対にありえませんよ」
根拠なき自信が引き起こした事態。野太い声で毎日誘惑されるなんて、もはや恐怖でしかない。
― 30代男がハマった[人生の落とし穴]告白集【3】 ―
イラスト/大ハシ正ヤ(http://ameblo.jp/kokeshitati/)
ハッシュタグ