【中畑清インタビュー】絶好調!を封印する理由
顔はいささか疲れ気味だが、日本を元気にするには“絶好調男・中畑清”の勢いが必要だ。新生・横浜DeNAベイスターズ初代監督に就任した中畑。しかし、残念なことに代名詞“絶好調”は封印してしまったのだという。
「“絶好調”は選手のもの。選手たちが絶好調なら勝利に近づくワケだから。オレは選手みんなが絶好調になるための環境づくりを熱い気持ちでやっていきたいんだよ。だから、俺のは“熱いぜ”に変えたんだ。4年連続最下位に沈んでいるチームだし、暗い雰囲気を、まず払拭したいなと。『負けても仕方ない』ではなく、『負けたけど、次は何かやってくれそうだ』っていうような期待感をファンに伝えていくことが大切なんだ。そのためにまずはチームに熱が、元気がなきゃ」
元気を強調するには理由がある。昨年、未曾有の大震災に見舞われた中畑監督の出身地・福島県。そんな故郷にエールを送りたい。
「このチームの戦力を考えたら、苦戦は覚悟の上。でも、負けても『中畑頑張ってるな』とか『前向きだな』っていうメッセージが地元に伝わる試合がしたいよね」
とはいえ、おめおめと負けるつもりは男・中畑清、毛頭ない。
「若手選手の中にはダイヤの原石がゴロゴロしている。だから鍛え甲斐があるし、実戦で自信をつけた若手が3人くらいババンと出てきたらね、面白いと思うよ。ひょっとしたらベイスターズはセ・リーグの台風の目になるかもね」
球界だけでなく、日本全体を“熱く”盛り上げ、“絶好調”を解禁する日は近い!
取材・文/上杉純也
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