更新日:2017年05月10日 23:51
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仕事前に大麻、フェスやクラブではLSD…身近なところに潜む20代の薬物常用者

 20代の間で蔓延する薬物。’15年に関西の4大学で集計された危険薬物に関する意識調査では、大学生の6割が「手に入る」、20人に1人が「使用現場を目撃したことがある」という衝撃の実態が明らかになった。なかでも大麻は抵抗感が少ないのか、20代の検挙人数が右肩上がりに上昇。その使用法も大胆になっている。
人口10万人辺りの大麻事犯検挙人数の推移

警察庁「平成27年における薬物・銃器情勢」をもとに作成

「友達には隠していますが、一緒に映画を観たり、遊びに行く前に草を吸っていくことは普通にあります。実は仕事に行く前にキメることもある。目が赤くてボーッとしていても、寝不足ぐらいにしか思われませんし、バレたことはありません。一度、外国人の客に『お前吸ってんだろ』と言われたときは、さすがにドキッとしましたけど(笑)」(26歳・飲食)  大麻を吸ってこっそり職場に紛れ込むとは、まさにステルス、大人たちからしてみれば「ステルス機のように正体が見えない」という若者世代の特徴そのものだ。  一方、手荷物検査が厳しくなっているクラブでは、別な潮流が見られる。 「EDM系のフェスとか、ゴアトランスのイベントに行くときは会場に入る前にL(LSD)の紙を食べていく。紙は1枚2000円ぐらいで安いし、効果も長持ちするから、一日中会場ですごすフェスとかオールイベントに合うんです。持ち込むにしても、小さくて薄いから下着のポケットとかに隠しておけば絶対バレませんよ。私は海外とやりとりする機会の多いセレクトショップ店員から入手してます」(24歳・キャバ嬢)
LSD

ライターのそばにある紙状のものがLSDだ

 身近なところに潜むステルス世代の薬物常用者。知らぬうちにトラブルに巻き込まれるかも……。 ― [ステルス世代]の若者たち ―
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