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男が惚れる男のバンドBRAHMANのTOSHI-LOWに直撃「こんな浮世と離れたバンドがいるのもいいんじゃない?」

BRAHMAN ’90sパンクシーンで産声を上げ、いわゆる「AIR JAM世代」を代表するバンドの一つとなった、BRAHMAN(ブラフマン)。時代が変わり共に走ってきた仲間が失速していくなか、常に第一線で活躍しているのは彼らくらいである。また、音楽活動だけではなく東日本大震災以降はいち早く被災地復興ののろしを上げ、東北へ、熊本へと大胆な支援活動を続けてきた。マスメディアを使うことなく、直接的行動を信じ、「男が惚れる男のバンド」として君臨しているブラフマン。ボーカルのTOSHI-LOWの言葉を通して、その生きざまと行動理論を紐解く。

ファンはおろか同業ミュージシャンたちも魅了する「男が惚れる男」

――結成24年目で6枚目のアルバム『梵唄-bonbai-』の完成ですね。 TOSHI-LOW:素晴らしいエコ活動(笑)。でも自分たちのなかでは違和感ないし、早いとも遅いとも思ってなくて。こんな浮世と離れたバンドがいるのもいいんじゃない? ――’90年代のパンクブームでは、インディーズでもCDが10万~20万枚と売れたものでした。でも、その流れにあえて乗りませんでしたね。 TOSHI-LOW:もちろん同じ時期を過ごしていたから、ブームに乗ってしまった部分もいっぱいあったと思うよ。自然ではいられなかったよね。でも、当時はそこに抗うことで、自分たちが波にさらわれないようにしてた。 ――具体的にはどのようなことを? TOSHI-LOW:例えば、お客をいっぱい入れられるからってデカい会場は選ばない。テレビに出るとかもあえて避けてきた。やればもっと売れただろうけど逆に小さいライブハウスにこだわって、集まってくる人をふるいにかけていくような活動で。商業主義の大人だとか、バンドを商品として売ろうとする人たちに潰されたくないって気持ちがすごく強かったかな。 ――そのブラフマンが今も第一線でフェスにも出る人気バンドであり続けている要因は、なんでしょう? TOSHI-LOW:うーん、うまいバンドやセンスが優れてるバンド、旬なバンドって考えれば、そのどれからも外れてるのが俺たちだから(笑)。似たようなバンドがいなかったことも大きいと思う。フェスとかシーン全体を見たときに、俺らみたいなバンドばっかりだとうざったいんだけど、一個ならオッケーになる。辛いスパイスみたいな。
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「“復興の鬼”って言われたときは誇らしかった」
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表紙の人/ 広瀬アリス

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梵唄-bonbai-

ブラフマンによる5年ぶりのオリジナル・アルバム。4人が「自分たちがやりたかったのは、こういうこと」と語る、激しさ、優しさ、歌心などが詰まった全12曲。東京スカパラダイスオーケストラ、細美武士、ハナレグミなどゲスト多数。トイズファクトリーから2月7日に発売

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