羽田空港駐車場の混み具合がヤバい。3時間待ちはザラ、飛行機に乗り遅れる人も…
家族で国内旅行をするため、羽田空港までマイカーで向かった。時期は6月の後半。日程は土曜昼出発の月曜帰り。旅行シーズンでも、3連休でも何でもないフツーの週末。もちろん、駐車場が多少混雑することは見越して、飛行機が出発する3時間前には空港に到着するよう調整して向かった。
なぜ、羽田空港の駐車場はここまで混むのか。カーライフ事情に詳しい、車専門誌編集者のT氏は以下のように語る。
「国内線の4つの駐車場はそれぞれ2500台以上が収納できるので、少し前まで、空港ビル直結の駐車場が満車で停められない……なんてことはありませんでした。理由の一つとして、2020年の東京五輪に向けたインバウンド強化で、単純に空港利用者が年々増えているという点が挙げられます。
また、国内線の駐車場は料金が値下げしたのも大きい。現在の料金は一日1500円上限(繁忙期は2100円)。特にマイカーを所有する大半が家族連れのファミリー層ですが、停める日数によっては、公共の交通機関やリムジンバス等を利用するより安上がりになることもあります。
首都高山手トンネルが開通したことで、羽田空港から東名自動車道、中央道、そして、北関東へのアクセスがよくなったことも、空港までマイカーを利用したい層が増えた理由としては大きいでしょう。子連れ&大荷物で面倒な乗り換えをするよりも、ドア・トゥー・ドアで空港まで乗り付けられるのはやはりラクですからね」
空港駐車場はP1を除いて30日前から事前予約が可能だが、週末には予約開始からわずかの時間で満車になってしまうという。
「こうした状況に便乗してか、羽田空港周辺の民間駐車場も繁忙期料金は軒並み上げています。年末年始、GW、夏期は空港駐車場よりも利便性が劣るのにも関わらず、空港駐車場より高めの料金設定になっているほどです」
混雑の状況はライブカメラで確認することもできるが、明日からの3連休はもちろんのこと、これからの夏休みシーズンには、曜日を問わず、すんなり駐車場に入れるとは思わないほうが賢明だろう。車を乗り捨てて飛行機に乗るなんてわけにはもちろんいかないわけで、空港まで車でのアクセスを考えている人は、改めて、事前準備は念入りに済ましてほしいものだ。〈取材・文/日刊SPA!取材班〉
が、出発予定の国内線第2ターミナル付近にきて愕然とする。P3~P4まですべて「満車」の表示。「早めに来といてよかった」などと言いつつ車列に並び始めたが、行列の最後尾あたりで駐車場の管理人が掲げる[ここから3時間半待ち]という看板を見て青ざめる。
3時間半も並んでいたら、当然、飛行機は出発してしまう。恐らくP1、P2も同じ状況だろうと、行列から抜け出して国際線の駐車場まで行くが、遠目に見てもハッキリと行列ができている。
結果、空港へ電車でアクセスできる京急沿線の穴守稲荷駅まで行き、近くのコインパーキングを探す。ところが、皆、同じ考えなのかどこも満車! 細い路地に入り、奇跡的に1台だけ空いているパーキングを発見し駐車。空港駐車場より1000円以上割高となる、1日2800円の出費は痛いが、そもそも、時間に余裕を持たずに空港に向かっていれば、完全にアウトだったことを考えると恐ろしい。
この話を知人友人に話したところ、似たような体験談が多く出てくることに驚く。繁忙期に、沖縄の実家に帰省することが多いという女性(42歳・子持ち)は「羽田に停めたほうが帰りもラクだし、GWも年末年始も料金がそれほど高くないのも嬉しい。だから、早朝に空港に到着してそれから並びます」という。実際、家を出る時間が遅れたばかりに、駐車場に停められず、飛行機に乗り遅れてしまったという事例もいくつか出てきた。
空港駐車場の混雑度は年々上昇
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