猛暑にも負けないコスプレ美女たち「コミケ94」
―[コミックマーケット94]―
東京国際展示場(東京ビッグサイト)で10日(金)からはじまった世界最大規模の同人誌即売会『コミックマーケット94』(C94)。女性向けジャンルが比較的多く出展される2日目は、1日目にも増して多くのオタク女子たちが詰め掛けることが予想される。
今回のコミケは西2ホールの工事が終わったことで、全ホールの使用が可能となった。この夏の企業ブースは西3・4ホール、東7ホールを使用し、東8ホールは女子更衣室や宅配便の発送荷受け場所になっている。
企業ブースには初出展となる株式会社コンプなど165社が出展。マンガ、アニメ、ゲームをはじめとする多くの企業が参加する。また、企業ブースが東西に別れたことで近年限られていた列形成場所も東7ホール外周などを使うことで確保されている。東西に分かれることでの不便さもあるが、「来たけど入れない」「並ぶことができない」といった事態を極力避けるように配慮したかたちだ。
東京オリンピックに関連して会場である東京ビッグサイトをめぐっては今後も色々な変化が続く見込みで、準備会は直近の開催のみならず、その対応策にも頭を悩ませているが、あるものを最大限利用してコミケの開催を続けていくとのことだ。
開催初日、コスプレエリアでコスプレイヤーたちに最近コスプレ界で流行りの作品について聞くと、『Fate』シリーズや『艦これ』などの回答が多く、まだまだ根強い人気が伺える。夏らしい水着風衣装も目立っていたが、『はたらく細胞』など現在放送中の話題作のキャラクターに扮した衣装がチラホラ見受けられた。
工夫を凝らした衣装や長物、小道具なども100均などを使ってなるべく安く済ませて作る人が多いようで、既製品の衣装に自分なりの改造を加えて楽しんでいるというコスプレイヤーも多い。コスプレ予算は5千円〜1万円というのが平均的なようだ。
コスプレ歴4年ながらコミケ初参戦というある美女レイヤーは、「暑いし人も多くて、会場に来るまで本当につらかったけど、色々なジャンルのコスプレが見られるし、やっぱり楽しいですね。独特の高揚感があります」と語ってくれた。
最終日となる明日は、男性向けジャンルなどが多く出店する。最後まで体調管理に気をつけてこの祭りを楽しんでほしい。<取材・文/伊藤綾、撮影/林紘輝>
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