猛暑日連発の今年の夏も、少しは涼しくなってきた。残暑はエアコンも控えめに扇風機で乗り切ってみてはいかがだろうか。進化を遂げた最新モデルを厳選紹介する。 　埼玉県熊谷市では41.1℃を観測し、5年ぶりに日本歴代最高気温を更新した。猛暑のピークは越えたのか、ここへきて少し過ごしやすくなった感があるものの、予報では9月も平年以上の暑さが続く見通しと言われている。 　こんな気候下ではついエアコンに頼りがちだが、電気代はかさむし体への負担も大きい。そこで編集部が注目したのが、扇風機による酷暑対策だ。 「一口に扇風機といっても、今売り場に並んでいる最新型は、いろいろな面でアップデートされています。デザインや機能面でも面白いものが多く発売されています」 　そう語るのは、家電に詳しいライターの小口覺氏。そんな小口氏がまず推すのは、デロンギの空気清浄機能付きファンだ。 「扇風機って使わない時期は置き場所に困りがち。その点、この扇風機はオイルヒーターでお馴染みのデロンギ製だけあって、温風機能もついています。また、空気清浄機能もオマケ的なものではなく、花粉やPM2.5を99％カットできる本格派。一年を通してリビングに置けるので、収納スペースにも悩まされません。そのうえ、タワー型の扇風機なので埃もたまりにくく、メンテナンスの手間がかからないのもいい」 【デロンギ　空気清浄　機能付きファン　HFX85W14C】 円筒形の本体に沿って空気が流れる「3Dコンフォート・エアテクノロジー」は、からだ全体を包み込む優しい風を実現。空気清浄フィルターはおよそ9か月使用可能 実勢価格：約5万5000円 サイズ：W270×H850×D270mm 重量：7.2kg 　続いてはドウシシャkamomefan Fシリーズ。ドウシシャといえばジェネリック家電の雄。お求め安い価格で十分な機能を持つプロダクトを手がけるメーカーとして最近、脚光を浴びている。ここの扇風機もうれしいことに、他のメーカーにはない発想で作られている。 「この扇風機は3つの節があるフレキシブルアームを採用していて、従来の扇風機では当てられない角度への送風を実現しています。ファンにも船舶のプロペラ製造技術を応用するこだわりようで、部屋の隅々まで優しい風が行きわたるようになっています。細部まで考えて作られているところに、好感が持てます」 【ドウシシャ　kamomefan　FKLT-232D】 船舶用プロペラメーカー「ナカシマプロペラ」の職人技が光るファン。 フレキシブルアーム搭載で、収納時のスペースを削減している 実勢価格：約1万3000円 サイズ：W305×H800×D260mm 重量：4.4kg