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2012年人類滅亡説で考古学者は大迷惑

 2012年のトピックといえば、オカルト界隈で盛り上がり、ハリウッド映画にもなった「人類滅亡説」だろう。雑誌『ムー』や多くの超常現象研究家が騒ぎ、有名になった。古代マヤ文明のカレンダーが今年で終わることを根拠にしているが、なかには「マヤ暦の最終日は2011年10月28日」など、諸説紛々だ。  では、マヤ暦とは一体、何なのか。『古代マヤ・アステカ不可思議大全』の著者・芝崎みゆき氏は「現代人が勝手な解釈で作ったもの」と言う。 「実は、マヤ文明には複数の暦があるんです。そのうち、約5200年で一巡する暦だけを切り取って、当てはめているだけ。今年が終わっても、また新しいカレンダーが始まるだけで、マヤ暦が今年、何かを予言している証拠は何もありません」    考古学者たちは、「マヤ文明を理解していない素人が、上澄みの面白いところだけを掬いとっている」と迷惑しているという。マヤ暦の「人類滅亡説」は、不況や天災、政変など不安定化する世界情勢に便乗した、語呂合わせの虚構にすぎないようだ。 <取材・文/週刊SPA!編集部> ※2/14発売の週刊SPA!「指導者交代で2012年世界激変のウソ」より
週刊SPA!2/21号(2/14発売)

表紙の人/志田未来

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