更新日:2021年11月16日 09:17
恋愛・結婚

熟女キャバクラのドロドロした裏側。枕営業、客の奪い合いは日常茶飯事

 年々、需要が高まる熟女キャバクラ。地域によっては若いコが集まるキャバクラよりも、熟女キャバクラのほうが多いこともある。そんな中で「実際はドロドロしていますけどね」とため息を漏らすのは、大阪の熟女キャバクラに勤める冴子さん(仮名・38歳)だ。流行りの熟女キャバクラでホントに起きた事件簿を聞いてみた。
キャバ嬢

冴子さん

客の奪い合いは日常茶飯事

「正直、枕(客と寝て店に呼ぶこと)、派閥、客の取り合いは当たり前です。うちの店は最近、4店舗あったグループから比較的若いキャバクラを潰して熟女キャバクラ2店舗になったんです。合併して潰れた2店舗の赤字を補わないといけなくなったので、今は派閥がひどい状態です。派閥以外のキャストを自分の客の枝やヘルプに着けさせないよう、ボーイに言うのは当たり前。その癖、人の客を取ろうとするのでタチ悪いんですよ。  この前なんて、私が休んでいる時に来てくれた客に他派閥のキャストが無理矢理着いて、あることないこと吹き込んでいたみたい。『冴子ちゃんはアナタのこと金づるとしか見てないよ』とか『冴子ちゃん、彼氏いるよ』とか。幸い付き合いが長い客だったので信じてなかったみたいだけれど、さすがに私も切れて2度とヘルプにつけないようにボーイに頼みましたね」  普通のキャバクラならありえないことだが、熟女キャバクラではこのようなことは普通に起こるようだ。そこには熟女キャバクラならではのシビアな給与体制があるようで……。 「時給は2000~2500円ほどなんですが、若いキャバクラと違って時給が付く保障時間が短いんです。最低保証が1.5時間なので、1人もお客さんを呼べないと1日3000円ほどしか稼げません。1日1万円稼ごうとしたら、同伴して最低3時間はお客さんにいてもらなければなりません。  それなのに、クリスマスやバレンタインなどのイベントにはお客さんを呼べないと罰金が発生するんです。前のバレンタインのイベントの後、お茶引き(1人も指名客を呼べないこと)のキャストだけ集められて、全員その場でクビになりましたからね。そりゃ、みんな必死にもなりますよ。中には客に同伴してもらい、再び閉店間際に来店させてそのままアフターに行くという、明らかな枕キャバ嬢もいますね」
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枕の対象は男性従業員にも…
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東京都出身。20代を歌舞伎町で過ごす、元キャバ嬢ライター。現在はタイと日本を往復し、夜の街やタイに住む人を取材する海外短期滞在ライターとしても活動中。アジアの日本人キャバクラに潜入就職した著書『底辺キャバ嬢、アジアでナンバー1になる』(イーストプレス)が発売中。X(旧Twitter):@ayumikawano

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