昨年インターネットを賑わせた、異色の二人がついに対面!
昨年インターネットを賑わせた、異色の二人が対面した。奢られることを生業にして生きる「プロ奢ラレヤー」と、脱税で逮捕後、脱税額と同じ1億8千万円をフォロワーに寄付するなど、2019年、大きな話題を集めた「青汁王子」こと三崎優太氏だ。SNS上で戦略的に存在感を示し続ける2人が「SNSで話題になったからこそわかること」を本音で対談!
その人だから成立するお金の配り方がある
プロ奢ラレヤー(以下、プロ奢):ぼく結構前から三崎さんを知ってますよ、VALUEの時から見てます。
三崎優太(以下、三崎):もう2~3年前ぐらいですね! ありがたい。
プロ奢:その時もお金配ってましたよね。
三崎:そんなことやってました? あ~、VALUEを買うっていう企画はやったかも。
プロ奢:VALUEって小さいコミュニティだったんで、その中で金持ちが金持ちっぽいことしてるなあと思ってた。その時から「青汁王子」ですよね?
三崎:そうですね。メディアがそう呼びたがって、いつのまにか。
プロ奢:メディアはすぐ「王子」にしたがりますよね~。青汁劇場も見てたんですけど、あれは戦略ですもんね。
三崎:そうですね。あの頃はどっちかといえば自分の見え方とかはどうでもよくて、国税局の闇を暴きたい、絶対報復したいっていう強い目的があったんですよ。最近は違う形にしようかなと思ってますけど。
プロ奢:復讐しなくていいんすか?
三崎:発信力を持って理不尽を追及していくのは大事だけど、今は何言っても「また青汁劇場」にしかならない。いま僕って無職なんですよ。だから、しっかり肩書きをつけて社会的信用をもう一度取り戻すことから始めようかなと。
プロ奢:でも「お金配る企画」、面白かったっすけどね。
三崎:いろんな人に怒られましたけどね。当たらなかった人にもいろいろ言われるし。
プロ奢:お金って一回貸すと、次貸さないと怒られるんすよ。『賭博黙示録カイジ』みたいなもんで、その時は「あ~!ありがとうございます!!一生忘れません!」とか言うんだけど、もらった後は「あいつ地下に売ってやろ」ってすぐ恩は忘れる(笑)。
三崎:いいことないですね。勉強にはなりました。お金を配るっていうことのデメリット……。
プロ奢:「お金配るよ」って言って集まってきた人って、配り終わったらいなくなるんですよ。だから配り続けなきゃいけない。おばあちゃんみたいなもん。お金欲しいから、そのためにおばあちゃん家行くじゃないですか。でも感謝はさほどしないっていう。ただ、「お金あげる企画」は有名になるのに手っ取り早くていいじゃないですか。僕はすごいなあと思ったけど。
三崎:でも、あげるのはもう飽きられてるからなあ。
プロ奢:僕は本をあげたんです。最近出したんですけど、印税の契約ダルいなって思って、受け取らない代わりに100万円分の本をプレゼントすることにした。お金にもいろんな配り方、その人だから成立するやり方があると思うんですよね。
三崎:確かに。でも目的がないのに配ってたり、とりあえず有名になりたいからってお金ばらまく人は不思議。あれ、なんでやってるんですかね?
プロ奢:リストのためでしょうね。最近はああいう現金配り系企画のために札束をレンタルする業者までいる。現ナマを10分レンタルで借りて動画撮って、わーって集まった人の顧客名簿を作って、さらにそのリストを誰かに売る。情報商材とか仮想通貨とかDMして1人でも釣れればラッキーっていうね。