ロゼワインが世界で空前のブーム。「赤?白?」はもう古い
今まで女子が飲むものだと思われていたロゼワイン。白ワインや赤ワインの陰に隠れてしまい、ワインマニアの間でも特別扱いされていました。ところが最近、男女問わずロゼワインの人気が高まり、世界的に空前のブームとなっているようです。
ワイン消費大国のフランスでは白ワインよりも売り上げが上回り、アメリカ、イギリスやスウェーデンをはじめ、世界的にロゼワインの人気が上昇中(※)。2019年からプロヴァンスワイン委員会は日本でのプロモーションを強化したこともあって、レストランのメニューやワインコーナーでロゼワインの種類が増えています。
※編集部注:フランスでのロゼ消費量のシェアは、1990年代から上がり始め、現在ではワイン全体の約30%と見られる。アメリカでも、2016年ー2017年にかけての52週で、ロゼ販売額が57%アップしたとニールセンが発表している。
筆者が住むロサンゼルスでもロゼワインは人気で、セレブの間でもブームになっています。なかには自身のワインブランドからロゼワインを販売するほどのめり込んでいるセレブもいるほど。
まずはブラッド・ピット&アンジェリーナジョリー元夫妻。彼らのプロヴァンスにあるワイン農園から誕生したロゼ「Chateau Miraval Cotes de Provence Rosé(シャトー・ミラヴェル・コート・デュ・プロヴァンス)」は、ワインスペクテイター・トップ100にランクイン。世界一のロゼと称されたこのワインはオーガニックでもあります。ちなみに離婚した今でもこのワイン農園は共同所有しているそうです。
ピンク色に透き通る美しいロゼワイン。その色は、淡いピンクから赤ワインに近い濃い目のピンクまで実に様々ですが、色味の違いは製法と関係しているそうです。その基本的な製法は以下の通りです。
「セニエ法」
赤ワインと同じように、黒ブドウを潰して果汁ごと発酵させて初期の段階で液体部分を採取する方法です。もっとも一般的なロゼワインの作り方で基本的には濃いピンク色が特徴。
「マセラシオン」
黒ブドウを潰して果汁のみを抜き取り、短時間醸してピンク色になった果汁を発酵させる方法。中くらいのピンク色になります。
「直接圧搾法」
黒ブドウの果汁を絞って果汁のみを発酵させる方法。この手法は白ワインと同じ製法でもあります。淡いピンク色が特徴です。
*番外編として以下の製法もあります。
「混醸法」
黒ブドウと白ブドウを混ぜて果汁ごと発酵させる方法です。
「ブレンド法」
白ワインと赤ワインをブレンドした方法です。
ロゼが世界でブーム、フランスでも白ワイン以上
米国セレブが、自分の農園でロゼを作るほど
女優のドリュー・バリモアは、カリフォルニアのモントレーで作られた「Drew Barrymore’s Carmel Rose of Point Noir(ドリュー・バリュモアズ・カーメルローズ・オブ・ピノノワール)」をリリース。ワイン業界に華やかな一石を投じました。
大御所ロックスターのジョン・ボンジョヴィ(ロックバンド、ボンジョヴィのリードヴォーカル)もロゼに夢中。息子のジェスとともに作った「Diving Into Hampton Water Rosé(ダイビング・イントゥー・ハンプトン・ウォーター・ロゼ)」が好評を得ています。
ロゼワインの製法は?
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