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第7世代に続く…お笑い第8世代候補・期待の新人を放送作家に聞く

 新型コロナウイルスによる“コロナショック”の影響で、テレビドラマや映画、音楽ライブに演劇、お笑いといったエンタテインメントのほぼすべてが自粛を強いられる現在の芸能界。  そんな中にあって若手お笑い芸人たちは自粛の中でも積極的にSNSやYouTubeなどを使って国民に“笑い”を届けている。その中心にあるのが「お笑い第7世代」とくくられている芸人たちである。

お笑い第7世代の番組が続々とスタートするが……

芸人芸人芸人

画像:芸人芸人芸人(コスミック出版)

 まずは「お笑い第7世代」とはどの芸人たちを指すのかを整理していきたい。1960年代後半にブレークしたコント55号やザ・ドリフターズなどを中心とする芸人を「お笑い第1世代」、とんねるずやウッチャンナンチャン、ダウンタウンらを「お笑い第3世代」と称していたことから、『M-1グランプリ2018』を制した霜降り明星・せいやが冠ラジオ番組で「自分たちの世代を『第7世代』と呼んでいこう」といった趣旨の発言から広まったモノとされている。  その筆頭にいるのが、上述した霜降り明星だ。コンビとして『M-1グランプリ』を制したほか、ツッコミの粗品は『R-1ぐらんぷり』でも優勝した20代のコンビだ。他には『キングオブコント2018』を制したハナコ、『女芸人No.1決定戦 THE W』で優勝したゆりやんレトリィバァや3時のヒロイン、“チャラ男漫才”で若手からの人気が群を抜くEXITや実力派の兄弟コンビ・ミキ、さらには宮下草薙や四千頭身、かが屋、さや香などが挙げられるだろう。  彼らはこの春から『第7キングダム』(日本テレビ系)や『霜降りミキXIT』(TBS系)などの番組をスタート(放送は未定)させて、ますます波に乗っている。そんなお笑い7世代について、放送作家の山崎ウク氏はこう語る。 「誰からが第7世代であるかで揉めています。「第5世代」や「第6世代」の概念があいまいなうえに、第7世代の芸人の“年齢”や“芸歴”もバラバラ。そのいざこざさえももちろん“お笑い”なのですが、中にはガチギレしている芸人もいます(笑)」

第7世代を凌駕する? お笑い第8世代はコイツらだ!

 とにもかくにも勢いに乗る「第7世代」の芸人。そこに続く“知る人ぞ知る”新たな注目芸人たち、すなわち第8世代の芸人はいるのか? 放送作家やお笑い通のライターに聞いた。  まずは、放送作家としてバラエティー番組やラジオに関わる山崎ウク氏に聞いた。 「現状の若手芸人はすべて“第7世代”にくくられると思うので、第8世代というモノは存在しないのですが(笑)、芸歴3年目以内というくくりで注目芸人を挙げていきますね。まずは、すでに明石家さんまの前でもネタを披露したピン芸人・キャツミ。裸で体を張った芸風は一度見たらクセになると思います。MCを張るようなタイプではないですが、もっともっと伸びしろがあるタイプですね」 「もう一人は、こちらもピン芸人の白桃ピーチよぴぴ。不思議系アイドルに扮してギャグをかましていくスタイルなのですが、シュールで新時代を感じさせます。昨年の『オールザッツ漫才2019』というネタ番組で先輩芸人たちからも相当イジられまくっていたので、こういうタイプは売れる可能性が高いかと」
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養成所を卒業したばかりの芸人も
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テレビドラマとお笑い、野球をこよなく愛するアラサーライター。

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