会社の「リモート飲み会」に上司は来るな!被害報告が続々と
「余計な情報をテレビが流したおかげで。せっかくテレワークでせいせいしていたのに……」
そう語るのは奈良県在住の会社員・福田真一さん(仮名・30代)。新型コロナウイルス感染拡大の影響で、4月から現在までテレワークを続けている。そんななか、最近になってテレビで話題の「リモート飲み会」を会社の同僚たちとやってみた。
「テレビでやっていたヤツだ、楽しそうだから俺にもやらせろ、と上司が私に電話をかけてきて。挙句、チャットアプリの使い方がわからないとまさかの呼び出し。家から出るなと言われているのに『ちょっとくらい構わないだろう』って。片道1時間半の上司宅まで車で出向き、泣く泣くセットアップしたんです」(福田さん、以下同)
と、ここで終われば単なる笑い話で済んだのかもしれないが、これで終わりではなかった。福田さんが続ける。
「仲の良い職場の人間たちで和気藹々とやっていたのに、課長が土足で乗り込んできて、とにかく一人で喋りまくるんです。リアル飲み会でも、上司は自分勝手でセクハラ気質で。だから部下は誰も飲みたがらなかったんですよ。課長からはみんなの顔が見えてるから、とにかくパソコンの前でニコニコ頷いているしかありません」
恐れていた“セクハラ”も、リアル飲み会よりもパワーアップしていたというから始末におえない。
「女子社員が部屋着だったり、スーツではないカジュアルな服装を見て『そっちの方が魅力的だ』とか『生々しくていい』とか言い出して。これだけでもドン引きなのに、画面に映る背景に気が付いたのか、『どんな部屋に住んでいるんだ』とか『シーツとベッドの色がババくさい、だから結婚できない』などと暴走し、さすがにそう言われた女性の同僚は、そのままチャットグループから抜けました」
リアル以上に本性が出てしまう、それがリモート飲み会だ……という訴えは他にも。千葉県在住の物流会社勤務・益子優香さん(仮名)の談。
「酒好きの上司が、どこかでリモート飲み会を知ったらしく、ほとんど部下に強要する形でやる羽目になりました。面倒だしすっぴんにメガネで参加すると、最初は『だらしない』などとバカにされたのに、酔いが回った上司は『彼氏にもその顔を見せているのか』とか『風呂上がりっぽくてセクシー』とかキモいことを言い始めたんですよ。それ以降、上司が参加するリモート飲み会は全て拒否しています」(益子さん)
仲の良い、気心の知れた身内での飲み会は、リアルでもリモートでも楽しいもの。つまらないセクハラ上司との飲み会も同様に、リアルだろうがリモートだろうがつまらない。いや、リモートの方がよりタチが悪い、のかもしれない。
最初は仲の良い同期や部下数人で楽しんでいたが、そのうちの一人が上司の課長(50代)にポロッとリモート飲み会のことを漏らしてしまったのだ。それは悲劇の始まりだった……。
「リモート飲み会」で上司のセクハラ・パワハラが炸裂
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