セレブの趣味代表のゴルフだってイメージトレーニングならタダ!
―[[ゼロ円・趣味道]の極め方]―
◆ゴルフ 練習代 0円
イメージトレーニングはタダ
【日高大助さん(仮名)・39歳・メーカー勤務】
高価な道具に練習代、コースに出れば1万円超は当たり前のゴルフは、お金のかかる趣味の代名詞。しかし、貧民系アスリートゴルファーを自称する日高大助さん(仮名)の練習代はほぼ0円だという。
「平日は、ランチタイムに会社近くの中古ゴルフ店へ、週末は自宅近くの二木ゴルフへ。ショップの試打コーナーが僕の練習場です。コースにも行きますけど、基本、平日のキャンペーン料金で5000円以下のときだけ」
そんな日高さんだが、聞けばお小遣いは月4万3000円。決して少なくはなく、なぜ、ゴルフに十分なお金を使えないかというと……もうひとつの趣味、「というか中毒」であるパチンコのため。負けが込み、日々の昼飯代にさえ窮することも珍しくはないという。
「月末の昼飯はツナマヨおにぎり1個。カロリーと塩分が欲しいときにはマックチキン。10円しかなくて、チロルチョコを舐めながら、中古ショップで昼時をすごしたこともありました(笑)」
ゴルフどころか体調が心配になるが、逆に、クラブ購入資金を捻出するのもパチンコのよう。
「たまに勝ったときは、中古ですけどクラブを買って、当たった機種に敬意を評し、『エヴァ』で当たったら、『みさと5号』とか『レイちゃん1号』とか名付けるんですよ(笑)。悲しいのは、一度も使わないまま、月末、カネがなくなって売りに出さなきゃいけないとき。ふがいない僕のせいなんですけど、売りに出すのは”女郎部屋行き”みたいで、みさとやレイちゃんに申し訳なくって(笑)」
ビンボーも楽しんでいるご様子なので、余計なお世話ではあるのだが、どう考えても、パチンコをやめさえすればいいのでは?
「いや、練習場に行かないのは、お金の問題だけでもないんです。会社のセミナーで『脳は騙される』という話を聞いて、脳にいいイメージを与えることが重要なんだと。練習場で1球数十円の球をやたらムダ打ちするよりも、タイガー・ウッズのショットを徹底的にイメージし、いい感触さえ体感できれば2~3打で十分なはず。脳科学的にはですけど(笑)」
で、肝心のスコアはというと、「恥ずかしながら、まだ100なんです。イメージ上では70なんですけどね(笑)」とのこと。
「ままならないのがゴルフの魅力」と語る日高さんだが、ままならない経済状況もコミコミで楽しんでいるよう。
― [ゼロ円・趣味道]の極め方【3】 ―
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