“ポップコーン屋”黒田勇樹の海外ドラマレビュー!Vol.2 『トゥルーブラッド』編
―[黒田勇樹の海外ドラマレビュー]―
都内の某映画館でひっそりポップコーンを販売している元俳優の黒田勇樹氏。自称”ハイパー・メディア・フリーター”の彼は最近、自身の「幅」を広げるべく、アルバイトの多忙なシフトの合間を縫って「海外ドラマを見はじめた」という。とはいえ「フリーター」生活の黒田氏。「カネに困っている」とボヤく彼は弊社の薄謝を目当てに、不定期でオススメ海外ドラマのレビューを書くことになった――。
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吸血鬼と人間のラブストーリー……。
吸血鬼と人間のブストーリー……?
そんなの散々見たわ!
使い古されてるわ!
遅刻しそうなときに曲がり角で転校生にぶつかるくらいの古典!
ぶつかって転んでコテン!ってね!
「今更これを連続ドラマにするなんて、アメリカさんもとうとうネタギレか?」なんて思いながら新時代ヴァンパイアサスペンス『トゥルーブラッド』を見てみた。
あれ……? まさに新時代……こんな吸血鬼見たことない……。
なんとこのドラマの舞台は現代をベースにしてるんだけど、「人間と吸血鬼が共存している世界」。もちろん吸血鬼は、僕らもよく知っている通り、その大半が“危険で凶暴”なんだけど、人工血液が開発されたことによる「共存の可能性」が示され、市民権を得つつある。
しかも、吸血鬼の血液には上質な麻薬効果があるということで、一部の人間からは吸血鬼も「狩られる側」。吸血鬼に市民権を与えるために運動する人間や吸血鬼。人間の安全を守るために吸血鬼擁護派と戦う人間。スリルを求めて吸血鬼とのSEXに溺れる人間。血を求めて人間を飼い殺しにする吸血鬼etc.
そんないい人間も悪い人間もいい吸血鬼も悪い吸血鬼も混在する中、主人公である“人の心が読める”チカラを持った人間の女のコ・スーキーと吸血鬼のビルは出会う。
サスペンス要素はもちろん、お色気要素も満載で、晩酌のお供にはうってつけの作品でした。
あと、吸血鬼、腰を振るのめっちゃ早い。
めっちゃ早い。
必見です。
黒田勇樹●’82年生まれ。元俳優。幼少の頃からモデルとして活躍。現在、サイト『黒田運送(株)』(http://yuukikuroda.com/)やTwitter(@yuukikuroda)も絶賛更新中! 著書『非俳優生活 100days』(青土社)が3月16日に発売!!
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・レンタル [同日リリース]vol.1~6
※ブルーレイ『トゥルー・ブラッド 〈セカンド・シーズン〉コンプリート・ボックス』が同時発売(¥1万1,800) ハッシュタグ