会社に行きたくない40代「エンジョイテレワークおじさん」の日常
テレワークが当たり前の日常となった今。そのメリットとデメリットを実感している頃かもしれない。多くの人が1年前は勝手がわからずに困惑していたはずだが、慣れてしまえば天国。人材派遣会社に勤める鈴木達郎さん(46歳・仮名)は、「できればこのままずっとテレワークがいい」と話す“エンジョイテレワークおじさん”だ。
「去年の緊急事態宣言が発令されてからは、ほとんどテレワーク。PCで大体の仕事は可能だし、面接などのときだけ顔を出せば大丈夫という状態です」
鈴木さんには、専業主婦の妻と大学生の娘がいる。
「娘も大学が休校になって、バイトも時短営業だからほぼ家にいる。ヨメと娘は仲がいいけど、僕は女ばかりの家庭にずっといるのは息が詰まっちゃうんですよね。正直、朝昼晩と、ヨメのご飯っていうのもしんどいというか」
贅沢な悩みのようにも聞こえるが、妻も鈴木さんがテレワークになってからイライラしている日が増えたという。
「毎日いなかった人が常にいるのは落ち着かないんでしょうね。今までは昼ごはんは適当だったみたいなんですが、僕や娘がいると“ちゃんと作らなければ”ってストレスがあるようで」
居心地の悪さを覚えた鈴木さんは、カフェにPCを持ち込み、仕事を始めたが――。
「スタバとか色々行きましたが、若くてオシャレな人が多いから、僕には気まずくて。結局、電話するときには外に出ないといけないし、Zoom会議があるときは自宅に戻らなければいけない。それが、ちょっと不便でした。たまにPCの画面を覗かれているような気もして。知らない人にあんまり見られたくないものですよね」
ずっと自宅にいるのも落ち着かず、カフェも周囲に気を使う。「快適な仕事場がない」と八方塞がりだった鈴木さんが見つけた快適なテレワークスペースとは?
「“カラオケ”です。普段は滅多に行かなかったのですが、テレワークで検索したら、すぐに出てきたんですよ。試しに1時間単位で3店舗試しました。1店舗目は1時間500円でジュースが飲み放題。2店舗目は、椅子と机の高さが自分に合わなかったし、カラオケ客とテレワーク客を分けていなくて、音がうるさかったり仕事どころじゃなかった。それが3店舗目は、土日以外は通い放題で月1万円以下の定額制。比較的キレイだし、カラオケ客とテレワーク客をきちんと階数で分けている」
今回は、そんな鈴木さんが1年間をかけて快適なテレワーク環境を見つけるまでの悪戦苦闘ぶりをお届けしたい。
自宅に居場所がなくなった
やっと見つけた最適なテレワーク場所
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720
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