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5か月で辞めた新入社員、感染リスクの高い職場に家族から「辞めてほしい」

 東京、大阪、京都、兵庫の4都府県に緊急事態宣言が出された。マスク着用をはじめ、こまめな手洗いや除菌を心がけても依然として新型コロナの感染者が後を絶たない。  人が集まる場所には行かないように注意してもどうしても人が密集してしまうのが職場だ。業種によってはテレワークが不可能な仕事も多く、不安を感じながら働いている人もいるだろう。専門学校を卒業した昨春、介護職員として老人ホームに就職した内山真夫さん(仮名・21歳)は、ちょうど就職に合わせてコロナの感染が拡大。医療機関だけでなく各地の老人ホームでも次々とクラスターが発生していたが、現場で働く本人よりも同居する家族が不安になってしまったという。

就職直後から同業の老人ホームでクラスターが相次いで発生

老人ホーム

※写真はイメージです(以下同)

「卒業の半年前に内定が決まったときはお祝いしてくれたのですが、老人ホームでのクラスター発生のニュースが立て続けに報じられると、就職を一番喜んでいたはずの母親がやたらと心配してくるようになったんです。それもこっちの身を案じるのではなく、僕から感染するのを恐れている様子でした」  彼自身も報道を通じて高齢者施設で感染が広がっている現状を知っていたため、母親の気持ちも痛いほど理解できたとか。ただし、そのうち「仕事ならほかにいくらでもあるんだから」など遠回しに辞めてほしいと伝えてきたそうだ。

感染リスクの高い職場に「辞めてほしい……」と家族から圧力

「我が家は三世帯家族で祖父は心臓に持病があり、父親も糖尿病持ち。もしコロナに感染してしまうと重症化する可能性が高いため、母も神経質になっていたんだと思います。こちらもそのことは十分理解しており、僕自身がずっと気にしていることでもありました。だから、母の言い方にカチンと来ることはあっても反論することはできませんでした」  さすがに父親には仕事を辞めろとは言われなかったそうだが、「費用は出すから」と引っ越しをすすめられる始末。だが、当時の月収は手取りで15万円台。敷金・礼金などの初期費用は負担してもらってもこの給料でひとり暮らしをするのは決して楽ではない。  つまり、引っ越して仕事を続ける、もしくは実家に残って転職という選択を迫られてしまったのだ。
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入社から5か月で退職
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ビジネスや旅行、サブカルなど幅広いジャンルを扱うフリーライター。リサーチャーとしても活動しており、大好物は一般男女のスカッと話やトンデモエピソード。4年前から東京と地方の二拠点生活を満喫中。

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