横浜流星、いるだけでカッコいいスタア性の秘密。“ポスト千葉真一”の声も
映画・テレビ問わず活躍する横浜流星(25)にとって2021年は、俳優活動10周年を迎える大きな節目の年となる。音楽プロダクションで企画プロデュースを行いつつ、「イケメンと映画」についての考察をライフワークとする筆者(加賀谷健)が今あらためて、その魅力を説明したい。
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春にはTBS火曜ドラマ『着飾る恋には理由があって』でキッチンカーを走らせるミニマリストのシェフ役を好演。幸先のよい滑り出しを切ると、8月には韓国のファッション雑誌『DAZED KOREA』でグラビア登場し、年の折り返しを過ぎたあたりから怒涛の情報解禁ラッシュが始まる。
まず、アニバーサリーイヤーの目玉イベントとして、3rd写真集『流跡』と、『月刊ザテレビジョン』での連載をまとめた初のパーソナルブック『流々自適』が9月16日、25歳になる誕生日に満を持して発売された。
さらに10月には『DIVOC-12』、12月には『あなたの番です』と2本の映画作品が公開。2022年には『嘘喰い』と『流浪の月』が公開を控えている。横浜流星尽くしの2021年、まるで日本中がジャックされたような状況が続いている。
2022年2月公開予定作『嘘喰い』の中田秀夫監督が、自身のTwitter上で興味深いツイートを投稿している。
「彼が斑目貘という稀代のギャンブラーに『成り切る』というより、自然体でいる横浜クンと貘とがいつの間にかスーッと一体化していたように思う。彼の持つ魅力、ズバリ『スタア性』だと思った」
スターではなく、“スタア”。この“スタア”表記には、どこか昭和的な雰囲気が感じられる。きっと監督の念頭に置かれていたのは、「銀幕」と呼ばれていた往年の映画俳優たちだったのではないだろうか。銀幕の代表格と言えば、高倉健だ。
『昭和残侠伝』シリーズなど1960年代に多くの任侠映画に出演した健さんには、同性ですら憧れる圧倒的な存在感があった。単純にオーラと言ってもいい。着流しの健さんがただそこにいるだけで他に言葉はいらず、とにかくカッコいいのだ。
この“ただそこにいるだけでカッコいい”というのが勝新太郎や市川雷蔵など他の銀幕スタアにも共通する特徴であり、“スタアであるための最大条件”だと筆者は考えている。
アニバーサリーイヤーで怒涛の情報解禁ラッシュ
ただいるだけでカッコいい…高倉健に共通する魅力
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