夫の不倫相手が家に乗り込んできた「私がここに住めるのはいつからかしら」
夫の不倫を許せるか許せないか。そこにスタンダードな基準はない。「自分が我慢できない」と思ったら、それが判断基準だ。
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「あの日のことは今も思い出すと体が震えます。生後半年の娘がすやすや寝ている午後の時間、突然玄関チャイムが鳴って。モニターで見ると知らない女性が立っていた。『ご主人の同僚の高橋といいますが、奥様に伝えたいことがありまして』と。
家に入れる気はなかったんですが、『内密のご相談なんです』と。彼女、社員証をかざしていました。確かに夫と同じ会社の人だとわかったので玄関を開けたんです」
すると彼女は、紙の束をミホさんに押しつけてきた。これを読んでください、あなたのご主人と私のLINEのやりとりです、と。
「妻とはもうしてないよ、彼女はエッチ嫌いだから。オレだってキミと結婚したいよ。娘はかわいいけど夫婦関係は壊れてるよ。そんな文が目に入ってきました。
なにこれとつぶやくと、『私とご主人、結婚の約束をしているんです。でも奥様が離婚してくれないから結婚できない。こうなったら直にお願いするしかないと思ってやってきました』と。彼女、妙に冷静なんです。それが怖かった」
夫の不倫相手がやってきての直談判。しかもわめいたり感情的になったりするのではなく、冷静に詰めてくる感じがミホさんに恐怖を与えた。
「とりあえず夫と話すから、今日は帰ってくださいと言うと、彼女はさっと上がってしまった。キッチンやリビングを見渡して、『私がここに住めるのはいつからかしら』って。怒鳴りつけてやりたかったけど、相手が冷静な分、私が興奮したら負けだと思ったんです。
とにかく今日は帰ってというと、彼女は急に私に顔を近づけて『もう1年も待ってるんだからさ、早くしてよね』と急にぞんざいな口調になりました。凄みがありましたね」
彼女が出ていき、鍵をかけるとミホさんは玄関先にへたりこんでしまった。
「当時、1回だけの不倫で離婚していたら世の中の夫婦の多くは離婚することになる。許さないのは、あなたの狭量さだよと義母に言われたんですよ。義父が浮気したときの話まで聞かされて。そんなの知りたくなかったのに(笑)」
苦笑するミホさん(38歳)だが、それでも彼女はどうしても許せなかったのだという。同い年の彼と2年つきあって30歳のときに結婚。32歳で長女を出産し、幸せの絶頂だった。ところが育休中に、夫の浮気が発覚した。それも相手の女性が直接、家に乗り込んできたのだ。
【女子SPA!より転載。リンクなど元記事に移動します】⇒
夫の不倫が許せなくて離婚したけれど
不倫相手「私がここに住めるのはいつからかしら」
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