DOLCE＆GABBANAを中心としたイタリアンなラグジュアリースタイルが全盛だった’90年代後半のメンズファッション。 　そこから’00年代にかけて真逆の方向に振れたのはデザイナー、エディ・スリマン率いるディオールの影響が大きい。 　コンパクトなシルエットとレディースさながらのスキニージーンズ、ナチュラルなスニーカー使いなど、少年性を感じさせるスタイリングはその後のノームコアの先鞭となりました。 　きらびやかなモードの世界から時代が大きく変わった瞬間です。 　そこからエディ退任後のディオールにはクリスヴァン・アッシュが着任。ラグジュアリーに軸足を再び移しますが、その次は裏原宿カルチャーに魅了されたキム・ジョーンズに交代。 　スニーカーやグラフィックなどストリート色の強い世界観へと進んでいきました。