更新日:2022年10月12日 16:25
お金

FIREを達成した元会社員のしくじり経験「1銘柄に1000万円つぎ込んでしまい…」

 FIREという言葉が定着して久しいが、「自分の年収では、FIREなんて夢でしかない」と諦めるのは早計だ。マネースクール「Financial Free College」代表であり、TikTokやYouTubeで人気のライオン兄さんこと山口貴大氏も、かつては会社員として働きつつも、経済的自由を手に入れた一人。そこで今回、山口氏と俳優として活動するかたわら、お金の専門家として著書『もうお金で悩まない』を上梓した崎本大海氏の対談を実施。会社員から投資家へと転身を果たした山口氏の軌跡を聞いた。

会社員からマネースクール運営者に転身した理由

資産管理アドバイザーの崎本大海氏とマネースクール「Financial Free College」の山口貴大氏

崎本 山口さんは、金融リテラシーを学ぶマネースクールの「Financial Free College」やTikTokやYouTubeなどを中心に投資情報を発信されています。発売中の本『年収300万円FIRE 貯金ゼロから7年でセミリタイアする「お金の増やし方」』も大評判ですが、もともとは会社員として働いてらしたんですよね。 山口 はい、最初は大手資格学校で情報処理の講師をやっていました。 崎本 もともと教えるのがお得意だったのですか? 山口 そうですね。インプットしたものをアウトプットすることは得意でしたし、教えることも好きでしたね。ただ、仕事自体は好きだったのですが、会社員だと収入に限界がある上に、いつも時間に追われた生活をしなければならない。そこで、独立しようと決めたんです。 崎本 起業しようという思いは、昔から持っていたんですか? 山口 20代の頃から会社員として働く一方で、ずっとお金の勉強はしていたんです。きっかけはロバート・キヨサキさんの『金持ち父さん 貧乏父さん』でした。投資収入と自由を得て、お金のために時間を切り売りする人生をやめようという本なのですが、すごく感銘を受けたんです。 崎本 多くの投資家の背中を押してきた名著ですね。 山口 僕はサーフィンが大好きなんですが、「好きなときに海にいって、サーフィンができる時間とお金がほしい!」と思うようになって、経済的自由を得ることを目標に、たくさん投資の本を読んだりして勉強しました。 崎本 『金持ち父さん 貧乏父さん』で紹介されているキャッシュフロークワドラントでも、お金持ちになるなら、Employee(従業員)、Self employee(自営業者)を脱して、Business owner(ビジネスオーナー)か、Investor(投資家)になろうと書かれていますもんね。山口さんは、従業員からビジネスオーナーへと方向転換されたんですね。 山口 その通りです。従業員から自営業者を経て、ビジネスオーナーに徐々に転換していきました。

ボードゲームを通じてマネーリテラシーをアップ

崎本 しかし、20代から投資の勉強をされていたとは……。やはり投資の達人になるには、地道な勉強が必要なんだなと痛感しました。でも、一人で勉強していても、なかなかモチベーションが続かないという話もよく聞くのですが、山口さんはどうやって勉強を継続できたんですか? 山口 僕には妹と弟がいるのですが、この二人も投資に非常に関心が持っていて、お互い刺激し合えたのも大きいですね。まず、25歳で不動産投資のスクールに入っていました。妹はそれがきっかけで金融リテラシーが上がって、2年後には美容会社を作って成功しました。 崎本 それはすごい……! 山口 当時は今以上に「お金儲け=悪いモノ」という印象が強くて、周囲からバッシングも受けたみたいですが、彼女は全然気にしてなかったですね。あと、妹弟と3人でロバート・キヨサキさんが作ったキャッシュフローをボードゲームで学ぶ「キャッシュフローゲーム」をよくやっていました。そこでマネーリテラシーが培われたのか、現在は弟も起業しています。
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過去には無謀な株式投資で大負けした経験も…
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もうお金で悩まない

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