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元アイドル・グラドル出身キャバ嬢たちの明暗「SNSに強い子はキャバの方が稼げる可能性も」

 元「欅坂46」のメンバーだった志田愛佳さんが“キャバクラ嬢に転身する”というニュースが話題になった。「本当に憧れてた職業なので0から頑張ります」と意気込みを語っていたが、InstagramなどのSNSでは現在のキャバ嬢らしいドレス姿が垣間見られる。その発表からは1ヶ月以上経っているが、世間からの注目度は高いといえるだろう。  ここまで知名度のある元アイドルの転身発表はいまだかつてなかった。
黒のタイトドレスを着た女性

※写真はイメージです。以下同

 売れないアイドルやグラドルが芸能の仕事だけでは生活できず、水商売の店に勤務をしていたという報道は過去にもあるが(現役グラドルの筆者も過去にキャバクラで働いていた経験がある)、実際のところはどうなのだろうか。経歴を活かしてうまくいくケースもあれば、いかないケースもある。

アイドル時代の5〜6倍は稼げる

「有名だから羨ましい」と話すのは元アイドルの寧々さん(26歳・仮名)だ。現在は大手キャバクラに勤務している。 「いやぁ、私なんて志田さんに比べたらぜんぜん有名じゃないから、同列で話すのはおこがましいのですが……(苦笑)」  寧々さんはそう前置きしたうえで、現在の状況について明かす。  謙遜気味だが、在籍しているキャバクラでは常に上位の売上で月収は常に100万円オーバー。アイドル時代の5〜6倍だというからスゴイ。昔のSNSが集客に活きているそうだ。 「ライブにも頻繁に足を運んでくれていたような人だと、キャバクラだと単価があがりすぎてこれないっていうケースもあるけど、“SNSは見ていてライブは興味なかったけど、飲み屋なら行きやすくて”なんていうお金持ちも数人いたんです。  もともと少しだけフォロワーは多かったから、キャバクラで働き始めた新人のときからそんなにお客さんには困りませんでした。以前から知ってくれてる人や“元アイドル”をいい意味の色メガネで見てくれて指名がもらえたこともありました」  寧々さんはお酒の場も好きとのことで「水商売は天職です」というが、そもそもなぜアイドルからキャバ嬢に転身したんだろうか?

貧乏に見せないように必死だった

「ぶっちゃけ、お金っていうのは大きいです。アイドル時代も楽しかったし、キラキラしてたけど、リアルな話をすると稼げなくてキツかった。でもそういうのをファンの人に見せたくなかったから、貧乏に見えないように、生活するのがキツく見えないように、必死でした。  それが今、本当にそこそこキラキラした生活ができているから、アイドルをキッパリ辞めてよかったな、と思います」  売れっ子キャバ嬢となった寧々さんに現役アイドルから相談がくることも多いという。 「アイドル業は好きだけど稼げなくてキツイ、でもセクシー女優になるほどの勇気もない、どうしようっていう子がいます。もちろんキャバ嬢は向き・不向きがあるけど、容姿を活かした仕事がしたくて、なおかつSNSに強い子はアイドル時代より売れる可能性もあると思います」
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「元グラドルだったからダメだった」
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ライター兼底辺グラドルの二足のわらじ。著書に『最底辺グラドルの胸のうち』(イースト・プレス)、『現役底辺グラドルが暴露する グラビアアイドルのぶっちゃけ話』、『現役グラドルがカラダを張って体験してきました』(ともに彩図社)などがある。趣味は飲酒、箱根駅伝、少女漫画。X(旧Twitter):@sally_y0720

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