インフルエンサー大使が感銘を受けたジョージア映画「一番好きな映画監督というくらい、大ファン」
ツイッターでたびたびバズる“インフルエンサー大使”こと、ジョージア大使のティムラズ・レジャバ。最近でも宝塚ミュージカルの沼にハマったり、スシロー事件での提言など、大使のツイートはたびたびニュースとなっている。
南コーカサスに位置し、日本人には馴染みの薄かったジョージアだが、大使の発信力もあり、豊かな食文化やワインの認知度がじわじわ広がっている。そんななか2月17日よりジョージア出身の映画監督イオセリアーニの21作品が一挙公開の「オタール・イオセリアーニ映画祭 ~ジョージア、そしてパリ~」が開催されている。ティムラズ大使も学生の頃、感銘を受けたというイオセリアーニ監督の魅力、このタイミングで公開される意義について語ってもらった。
――イオセリアーニ監督は‘79年に祖国ジョージアからフランスに活躍の場を移します。ジョージアでは上映が禁止されたのが原因と言われています。作品のなかに祖国への愛憎を感じますか?
ティムラズ:そのように解釈したがる人もたくさんいますが、私はあまりそう感じません。彼はフランスに移住してからも、理想のジョージアを自分の心の中に抱いており、とても大切にし、愛していると思うんです。日本初公開の『唯一、ゲオルギア』を観れば、ドキュメンタリーとして淡々と語っていくなかでも、ジョージア人のアイデンティティを知ってほしいという彼の強い気持ちが感じられて非常に感銘を受けました。
――ジョージアにおいて、イオセリアーニ監督はどう評価されているのでしょうか?
ティムラズ:活動拠点をフランスに移しているので、ジョージアではフランス映画を撮る監督だというイメージが強く、ジョージアよりもヨーロッパや日本でのほうが知名度は高いかもしれません。ジョージア語で撮った初期の作品は、かなり芸術的で解釈が難しいものが多く、万人受けするスタイルではないですし……。それにジョージアは映画が盛んで、誰もが知るようなジョージア映画『懺悔』(84年/テンギズ・アブラゼ監督)のような大作があります。私自身は、イオセリアーニ監督が一番好きな映画監督というくらい、大ファンだと自負しています。特に初期の作品群が大好きで、『懺悔』と同じくらい『歌うつぐみがおりました』が気に入っており、素晴らしい傑作だと思っています。
――さきほどイオセリアーニ監督のジョージアへの思いが詰まったドキュメンタリー映画『唯一、ゲオルギア』への言及がありました。3章構成で4時間にも及ぶ本作は、ジョージアの歴史や文化がこの一本で丸わかりと言ってもいいと思います。
ティムラズ:彼がドキュメンタリーを撮っていたことにまず驚きました。特に冒頭部分で、まるでジョージアを他国の人に紹介するかのように、ジョージアの文化や建築物を1つひとつ大事に丁寧に描いている様子から、とても温かいものを感じました。
イオセリアーニ監督の魅力
「オタール・イオセリアーニ映画祭 ~ジョージア、そしてパリ~」
2023年2月17日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シアター・イメージフォーラムにて劇場初公開作品含む全監督作21本一挙公開!
@Otar_2023
2023年2月17日(金)よりヒューマントラストシネマ有楽町、シアター・イメージフォーラムにて劇場初公開作品含む全監督作21本一挙公開!
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