梅毒に感染したらどうなるのか…「後悔した選択」を“感染者”が告白
2021年に過去最多の感染者数を記録した梅毒。2022年はその数をさらに更新し、国立感染症研究所の集計によれば、2023年はその数をも上回る勢いで感染者が急増しているという。
もはや他人事では済まされない性感染症なわけだが、感染するとどうなってしまうのか。実際にかかった経験を持つ会社員のKさん(40歳・男性)に振り返ってもらった。
Kさんが梅毒に感染したのは数年前。派遣型風俗店で遊んだあとに妙な違和感を覚えたという。
「数日経って局部がピリピリして痒くなりだしまして……。そのうち、膿も出てくるようになったので、さすがにヤバいと思って病院に行きました」
なかざわ腎泌尿器科クリニックの中澤佑介氏によると、初期症状としては「感染後約3週間で、感染した場所(性器、肛門、口など)に、できもの、しこり、ただれなどができる」という。
恐ろしいのは、症状がないまま何年も経過することもあること。中澤氏は、「皮膚や内臓で病気は静かに進んでいき、数年~数10年後に心臓、血管、神経の異常が現れることがあります」と警鐘を鳴らす。
さて、検査の内容はどのようなものだったのか。
「お医者さんに、局部全体を綿棒でグリグリこすられました。尿道の入り口もグリグリやられるので結構痛かったですね」
その後、綿棒で採取した検体をプレパラートに乗せて顕微鏡で細菌を確認し、梅毒であると診断され、飲み薬と塗り薬を処方された。
「梅毒は治るまでに時間がかかり、それまで週1ペースで検査に通わないといけないので、毎週この痛みに耐えるのがキツかったですね。痛さだけじゃなくて、毎週おじいさん先生の前で局部をさらけ出すのは、メンタル的にも沈んできます。自業自得ではあるんですけどね……」
感染に気づいたきっかけは?
週一検査でメンタルも沈んだ
Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。
記事一覧へ
記事一覧へ
この記者は、他にもこんな記事を書いています
ハッシュタグ