更新日:2023年07月12日 20:37
エンタメ

最高月収は200万円、X-GUN西尾の今「仲良かった芸人は自分以外みんな売れた」

生き馬の目を抜く世界である芸能界。成功を掴めるのはほんの一握りで、継続して表舞台に立ち続けられる存在はさらに限られる。 かつての人気番組『ボキャブラ天国』(フジテレビ系)に出演していた若手お笑い芸人たちも、まさに明暗が分かれた。ゴールデンでMCを務める売れっ子を多く輩出しているものの、一方で人知れず業界を去った芸人も少なくない。 もちろん、そのどちらにも当てはまらないタイプも存在する。ブーム時は爆発的な人気を誇った「X-GUN」は、第三極と言えるだろう。舞台を中心に活動し、50代を迎えた今でも芸を磨き続けているのだ。 彼らは、どんなことを考え、何を目指しているのか。ボケ担当である西尾季隆氏に自身のキャリアを振り返ってもらいつつ、今後の展望を語ってもらった。
西尾季隆氏

西尾季隆氏

大阪の吉本では「埋もれてしまう」と思った

――お笑い芸人を目指して京都から上京したそうですね。なぜ、笑いの本場・大阪ではなく東京を選んだんですか? 西尾季隆(以下、西尾):大阪の吉本に入れたとしても、芸人さんの人数が多いのでそのたくさんの中に埋もれてしまうかもしれないと思いました。でも、東京なら事務所がたくさんあって、そこの一押しになった方が売れるんじゃないかと思ったからです。 ――若い頃から、鶏口牛後な考え方だったんですね。 西尾:あとは、松村邦広さんと松本明子さんが『24時間テレビ〜愛は地球を救う〜』(日本テレビ系)のパーソナリティに選ばれてるのを見て、京都にいた、僕は「なんでハイヒールちゃうねん」と思ったんです。それで「東京のテレビに出るには、大阪で売れてからまた東京で売れないとこういう番組に出られないのか? 2回売れないといけないのか? それなら東京に行った方が早いんじゃないか?」と思ったのも東京に出た理由ですね。

順調にスタートした芸人人生

――上京直後はやはりバイトに勤しむような生活でしたか? 西尾:そうですね。ただ、テレビや映画の現場に靴を貸し出す会社で働いていたので、業界と関わっている感じもして辛くはなかったです。ちなみに『夢で逢えたら』(フジテレビ系)や『とんねるずのみなさんのおかげです』(同)の仮面ノリダーのノリダーブーツを貸し出したりしていましたよ。 オーディションやライブで急にバイトを休むことになっても、許してくれてましたし、時給もぐんぐん上がったので、生活に困るようなこともなかったですね。 ――どんなライブに出ていたんですか? 西尾:渡辺正行さんがラ・ママ(渋谷のライブハウス)で主催していた、新人コント大会に出ていました。そこで渡辺さんに声をかけてもらって、個人事務所に入れてもらうことになったんです。 ――とても順調な滑り出しですね。事務所に入ると、テレビ番組への露出も増えてきましたか? 西尾:『GAHAHAキング 爆笑王決定戦』(テレビ朝日系)で、9週間勝ち抜けたんです。これで名前が売れてテレビや営業の仕事が増え、バイトを辞めて芸人の収入だけで暮らしていけるようになりましたね。
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給与明細を見て驚いた。最高月収は…
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Boogie the マッハモータースのドラマーとして、NHK「大!天才てれびくん」の主題歌を担当し、サエキけんぞうや野宮真貴らのバックバンドも務める。またBS朝日「世界の名画」をはじめ、放送作家としても活動し、Webサイト「世界の美術館」での美術コラムやニュースサイト「TABLO」での珍スポット連載を執筆。そのほか、旅行会社などで仏像解説も。

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